12月27日になり、年末も押し迫ってきました。
今年も皆様には大変お世話になりました。
新型コロナウィルスの影響が色濃く残るシーズンでしたが、ここで1年間を振り返ってみたいと思います。
赤沢自然休養林は4月29日に例年通りのオープンを迎えましたが、なにしろ新型コロナウィルス第4波の真っ只中。ゴールデンウィークにお客様が動いたものの、それ以外はさっぱりという状態でした。
昨年は感染が始まったばかりで5月末まで臨時休業していましたが、今年は6月以降も感染は落ち着かず、梅雨明けまでにご来訪いただいた方々は昨年の7割前後にとどまりました(月平均値)。
さらに追い打ちをかけるように、8月にはツキノワグマの傷害事故と豪雨災害が発生。ツキノワグマは開園以来51年目にして初めての事故となり、ただちに獣の隠れ場所となる藪を除去するなど、対策に追われました。
事故以降はクマの活動が認められず、ようやく落ち着いたと思ったら、次は災害救助法が適用されるほどの大雨です。長野県内でも残念ながら人命に関わる土砂災害が発生し、上松町でも国道や鉄道を巻き込む土石流災害がありました。災害の影響でおよそ半月前後、鉄道網が停止しました。
そんな中、勇気をいただけたのが、安曇野市の「田んぼアート」。御嶽海関がテーマとなり、上松町からは幼少期の写真をご家族からご提供いただいて、会場に展示させていただきました。今年の御嶽海関は好調で、全本場所を勝ち越し。11月場所には11勝に届き、来年の活躍を期待させる内容となりました。
昨年からの豪雨でブレイクしたのが、木曽川に鎮座する「蛙岩(かわずいわ)」。こちらの岩には、御嶽山で修行を積んだ竜神の卵(まだ蛇?)が伊勢湾に向かう際、木曽川で睨みを効かせ、障害になっていたとの伝説が残っています。修行蛇は天の龍神に願い、大雨を降らせて濁流に紛れ、伊勢湾に下ったとか。
木曽川沿いの地元には「木曽川の増水で蛙岩の頭が沈みそうになったら、逃げろ」と口伝が残っており、昨今の豪雨で実際に避難した方々がありました。大きな事故に繋がらなかった理由には、先人たちの経験も少なからず救いになっていると思います。地域の経験からくる防災は大切ですね。
数少ないイベントながら、6月と10月に「医師と歩く森林セラピーの森」が開催されました。森林セラピーには免疫機能を高める効果、リラックス効果があります。コロナ禍の現代だからこそ、求められる健康増進法ですね。感染症対策で越県が難しい時にも、お近くの自然公園などをのんびり散策されることをお勧めします。
また、神谷企画様とのタイアップで「赤沢森林鉄道撮影会」も2日間にわたって開催されました。10月で感染状況も落ち着いた時期となり、秋はおかげさまで盛況となりました。紅葉のトンネルを抜ける森林鉄道の姿は、徐々に撮影スポットとして定着しつつあります。
赤沢自然休養林は11月7日に閉園し、今年のご利用は昨年比2,960名増の30,898名様となりました。また10月25日には、開園から累計400万人を達成しています。
12月14日に、ふたご座流星群の観望会を開催しました。海外を中心にオミクロン株の再拡大が報道されるようになり、このイベントも近隣の方々を対象として実施。当日の夜は月が大きな夜空でしたが、明るさに負けず大きな流星がいくつか見られ、なかなか見応えのあるイベントとなりました。
また最後に、ミス日本みどりの女神が赤沢自然休養林と上松町の取材に訪れました。今回の研修は町の事例を調べるもので限られた時間と滞在になりましたが、2月のオンラインイベントに向けて各地の取材を続け、新しい森林活用=森林サービス産業について情報発信を予定しています。
26日からの寒波で、北陸から山陰、東海地方の一部でも大雪の影響が出ています。現在までのところ木曽地方は寒さだけですが、午後2時でも氷点下という真冬日となりました。
本格的な冬は、これからかもしれません。年末年始には寒波の再来も予報されています。皆様も大雪にご注意いただきながら、良いお年をお迎えください。
どうか来年は自由に旅行を楽しめる、明るい年になりますようにお祈り申し上げ、スタッフ一同、本年の御礼のご挨拶とさせていただきます。
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