2020年より、林野庁では「新たな森林空間活用」を目指して、観光・健康・教育の分野でモデル地域・準モデル地域を選定し、先進事例を構築しています。
上松町の赤沢自然休養林もモデル地域となり、社会人の森林滞在がどんな変化をもたらすのか、一般企業のご協力により調査を実施しました。
上松電子株式会社様から、29名が森林滞在&日常生活の調査に参加。
台風の影響もあって、うち25名の方から森林セラピー体験前後のデータを得ることができました。
森林を訪れた日を挟んで、心理アンケートのほか、前後1週間の睡眠量なども計測しました。
働き盛りの方々が森林に滞在すると、心の健康が改善し、より良い睡眠を得ることができそうです。
今回の結果を抜粋して掲載します。
不眠の自覚症状が低下し、前後5日間平均のデータで深い眠りが増えていることが分かりました。
抑うつ感や疲労感なども低下し、心の回復感が向上していました。
昨今の研究により、森林浴ではセロトニンの分泌が増加することも検証されています。
今回のケースをもとに、長野県立木曽病院の監修で、森林セラピー前後で「心の健康度・体の健康度」を比較できるカルテを作成しました。
このカルテでは、最長1週間の滞在を視野に入れて、運動量・睡眠量・気分などを分析することができます。
またオプションで、医師の健康指導を受けることもできます。
森林体験のカルテは、いずれ赤沢自然休養林の滞在メニューとして導入する予定ですが、今後も利便性などの検証を積んでいく必要があります。
「ちょっと試してみようか」とお考えの働き盛りの方々、お気軽に上松町観光協会までお問い合わせください。
コロナ禍でテレワークなど仕事のあり方が大きく変わった現代、森林の快適な環境が、皆様の健康や質の高いワークに役立つことを願うばかりです。
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