新型コロナウィルスの感染拡大に始まり、第3波の感染拡大と寒気に終わりそうな2020年。

今年もあと10日ほどとなりました。

上松町の観光シーンを通じて、今年1年を振り返ってみます。

 

年初は中国での新型コロナウィルスのニュースを聞きつつ、暖冬で雪や氷の少ない木曽路。

小野の滝や木曽町三岳の白川氷柱群も結氷が弱く、どんな年になるかと危ぶまれました。

 

麓から見上げる中央アルプス木曽駒ケ岳も、例年にない積雪の少なさで3月には物凄いスピードで残雪が消えていきます。

2020年には氷雪の灯まつりも開催できましたが、どうやら2021年はイベントとして集客を募るのは難しそうです。

御嶽海関の故郷で、子供たちの相撲大会が賑やかに開催できないのは、とても寂しいものです。

玉林院・天神山の枝垂れ桜が咲きそろう頃には、日本国内でも新型コロナウィルスの感染拡大が大きな問題に。

観光地などは、春のイベント自粛や営業開始の延期などを余儀なくされました。

赤沢自然休養林も、4月末の開園を6月1日に延期。

例年、多くの方々が訪れるグリーンシーズン入口で、出鼻をくじかれました。

たとえ閉園中でも、森林鉄道の整備は欠かせません。

6月1日のオープンに向けて、入念な点検が続けられます。

新緑が美しくなる6月、ようやく今シーズンの観光がスタート。

ですが密を避けたバスツアーの敬遠、感染拡大防止のための自粛が大きく響き、見たこともない静かなシーズンが続きます。

そんな中でも、今年は森林セラピーガイドの養成講座を開催しました。

しかし、令和2年はこれでは終わりません。

6月下旬から、空模様が怪しくなってきます。

そして7月6日ごろから本格的な大雨が襲来。

7月8日未明には、広範囲で令和2年7月豪雨災害が発生し、上松町内でも何カ所か被災しました。

赤沢自然休養林もアクセス路が大規模に被災し、仮復旧までに1か月を要しました。

大雨が通り過ぎた夏には、素晴らしい星空が楽しめました。

災害や新型コロナの話題を、一時でも忘れてしまいそうな美しさです。

そんなこんなで、あっという間に夏は終わり。

相変わらず団体バスツアーは低調ですが、この頃からは個人のお客様が活発に動くようになりました。

長野県民限定で、上松ねこづくり講座を開催。

日帰りと宿泊で4回、無事に開催いたしました。

また例年なら秋の森林浴大会が開催されるシーズンでしたが、これも新型コロナの感染拡大防止のため中止。

とても残念です。

今年は地元の企業さんにご協力いただき、働き盛りの社会人の森林浴効果を1ヵ月にわたって調査しました。

林野庁の森林サービス産業モデル地域事業です。

ここ最近は温暖化の影響か紅葉が映えませんでしたが、今年の秋は、まずまずの彩でした。

森林鉄道の紅葉のトンネルも多くのサイトでご紹介いただき、カメラマンの皆さんがお越しになっていました。

カメラマンといえば、クラブツーリズム様と神谷武志様のタイアップによる、森林鉄道撮影会も盛況。

結構高価な参加費だったにもかかわらず、ご予約はほぼ一杯でした。

専門家の演出で、迫力ある鉄道車両をファインダーに収めていました。

そして11月8日、赤沢自然休養林も最終日を無事に終了。

通年の利用者数は、新型コロナと豪雨災害の影響で、昨年の半分にも到達しませんでした。

こんなシーズンは経験したことがありません。

新型コロナウィルスの第3波感染拡大が危惧される中、ここ数年では一番寒い12月が到来。

寝覚の床も美しく雪化粧です。

木曽駒ケ岳と寝覚の床は、今年の3月末に中央アルプス国定公園へと昇格しましたが、これもまた新型コロナウィルスの影響でシンポジウムや記念イベントが中止。

この流れは、どこまで続くのでしょうか。

 

とはいうものの、腐っていても始まりません。

冬は雪景色や、星空の美しさをお届けしたいと思っております。

皆様も、お身体には十分にお気をつけてお過ごしくださいませ。

2 Responses

  1. 昨年は(昨年も)大変お世話になりました。
    コロナ禍で先も見通せない一年で、私も心折れそうでしたが
    いつまでもうつむいていてはいけませんものね。
    充分気を付けて、明るく楽しく安全に、
    本年もよろしくお願いいたします。

    まるでお正月のあいさつみたいなものを今頃書き込んですみません…

    • 本当に昨年秋は(も)、ありがとうございました。
      お陰様で、秋のイベントはとても好評でした。
      最近はワクチンを接種する流れになってきて、やっと出口に光が見えつつあるのかな、と希望を持っています。
      しかしコロナウィルスは変異しやすいだけに、またぞろ強毒化する種類にならなければ…。
      せめて観光地の受け皿だけでも、しっかり準備していきたいと存じます。

      収束の兆しが出てきましたら、また熱のあるイベントを開催いたしましょう。
      今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
      ぜひ御身体にお気をつけて、さらなるご活躍されますことをお祈り申し上げます。

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