令和6年11月3日(日)全国木馬引き大会開催
木馬(キンマ)とは、かつて木材を搬出するために使われたソリ状のものをいいます。
杣人によって伐られた材は木馬に積み上げられ、
盤木と呼ばれる丸太を枕木のように敷いた木馬道の上を滑らせるようにして運び出されました。
およそ2トンもある木材を運び出すこの操作はかなり難しく、熟練された技が必要とされ、
時には運搬中に死傷者が出ることもあったといわれています。
先人の苦労を忍び、また林業の町である誇りを後世に伝えるべく、
上松町では30年以上前から「木馬(きんま)引き大会」を行ってきました。
全国でも類を見ない、上松独自の木馬引き大会には、毎年町内外から多くの人が参加します。
およそ300kgもある丸太をソリに乗せ、総重量450kgもの木馬を数人で引き回し、スピードを競うレースです。
その姿は迫力満点で、林業が盛んであった上松町の在りし日の姿を想起させます。