長野県から37年ぶりの関取となった御嶽海関。

上松町出身の御嶽海関は、子供のころから相撲が大好き、そして負けず嫌いでした。
小学校高学年から全国相撲大会で好成績を収めるようになり、地元木曽青峰高校では国体選手権で3位。東洋大学に進学後は学生相撲15冠を成し遂げ、4年生で全国学生相撲・全国アマチュア相撲を連破します。

幕下付出し格で大相撲デビューの機会を得た御嶽海関でしたが、就職先は内定しており、卒業後の進路にたいへん悩みましました。しかし出羽の海親方の熱意が伝わり、2015年3月、同部屋から初土俵を踏みます。

異例の速さで関取となり、地元の期待を一身に背負って土俵に向かう御嶽海関。厳しい勝負の世界で闘う軌跡をたどります。

【2021年】

 

5月場所

10勝5敗

霧馬山貴景勝千代の国照ノ富士隆の勝高安大栄翔正代若隆景朝乃山北勝富士明生阿武咲宝富士逸ノ城
東小結

大型連休を前に3回目の緊急事態宣言が発令されましたが、変異株を中心に新型コロナウィルスの感染は拡大し続けています。一方、高齢者からの全国のワクチン接種が徐々に始まりました。今年も御嶽海関の帰郷を兼ねた木曽合宿は中止に。そして5月場所では55年ぶりに「新出世なし」という珍記録が発生。新入幕や新三役が誰もいないという、極めてまれな状態です。好調御嶽海関、久し振りに二桁勝利に乗せました。優勝は照ノ富士関。貴景勝関との大関同士の優勝決定戦を下しての勝利でした。

 

3月場所

8勝7敗

正代明生隆の勝若隆景大栄翔高安照ノ富士宝富士貴景勝阿武咲北勝富士朝乃山玉鷲妙義龍逸ノ城
西小結

新型コロナウィルス感染は第3波の広がりとなり、2月には緊急事態宣言が発令されました。3月に入り感染拡大は収まる気配を見せ、医療従事者からワクチンの接種も始まりましたが、まだまだ油断できない中、大阪場所も両国国技館で開催することになりました。今場所の御嶽海関は、苦しい星勘定ながら千秋楽に勝ち越し。優勝は大関復帰を確実とした照ノ富士関。11日目には横綱鶴竜関が引退しました。

 

1月場所

9勝6敗

貴景勝宝富士朝乃山大栄翔隆の勝高安照ノ富士正代北勝富士阿武咲栃ノ心玉鷲遠藤霧馬山
西小結
新型コロナウィルスの感染は留まるところを知らず、2021年の年始から感染爆発の様相を呈してきました。角界も横綱白鵬関をはじめ複数の感染者が発生、初場所は65名の力士が欠場するという極めて難しい局面で初日を向かることとなりました。御嶽海関は前半苦しみつつも大関を総なめ。後半は冴えた動きの相撲で勝ち越しました。初優勝は、平幕大栄翔関でした。
 

【2020年】

 

11月場所

7勝8敗

阿武咲大栄翔霧馬山若隆景隠岐の海北勝富士翔猿妙義龍琴勝峰高安照ノ富士隆の勝貴景勝宝富士
東関脇

新型コロナウィルスの影響は続き、本来なら九州で開催される11月場所も両国国技館となりました。御嶽海関は東関脇に復帰、初日から両横綱が休場する中、大関陣にも休場が相次ぐ混沌の場所。今場所の御嶽海関、まずまずの流れだったものの、中盤以降は別人のように変貌して連敗が続き、14日目に負け越しが決まりました。優勝は1人大関を務めあげた貴景勝関。本割で食い下がる照ノ富士関を、優勝決定戦で下しました。

 

9月場所

8勝7敗

北勝富士照ノ富士隆の勝隠岐の海照強遠藤玉鷲大栄翔妙義龍栃ノ心高安朝乃山若隆景霧馬山
西関脇

相変わらずコロナ禍が続き、出稽古は解禁されないまま秋場所へ。序盤、先場所敗れた照ノ富士関に白星。しかし連敗を喫するなど冴えない星勘定が続き、辛うじて勝ち越しとなりました。優勝は正代関。新入幕で優勝争いに絡んだ翔猿関との千秋楽を制し、両横綱を欠いた秋場所を盛り上げました。

7月場所

11勝4敗

宝富士隆の勝阿武咲豊山遠藤隠岐の海阿炎正代霧馬山朝乃山貴景勝白鵬琴恵光照ノ富士
西関脇

新型コロナウィルスの感染拡大で5月場所と巡業は中止。そのまま番付を引き継いで7月場所へ。本来なら木曽に最寄りの名古屋で開催される場所ですが、会場も両国のままという異例の本場所となりました。今場所は好調で、新大関の朝乃山関、横綱白鵬関を撃破。殊勲賞を獲得し、最後まで優勝争いに絡んで場を沸かせました。優勝は照ノ富士関。序二段まで下がって再入幕・かつ幕尻優勝と、記録づくめの成績でした。

 

コロナ対策は稽古にも影響を及ぼし、出稽古もままならない御嶽海関は、他に関取がいない出羽海部屋で調整を続けます。ケガの回復に努める力士も多く、4カ月の結果が現れる7月となります。

 

5月場所新型コロナウィルス感染拡大防止のため、中止
西関脇

3月の春場所を終えて2桁勝利をおさめ、西の関脇に番付を戻した御嶽海関でしたが、新型コロナウィルスの影響は角界をも巻き込み、感染者も発生。ついには力士・勝武士が感染により命を落とすに至り、5月場所も中止となってしまいました。

6月に予定されていた木曽合宿も見合わされ、7月の名古屋場所開催も危うくなっています。

今はすべての力士が、新型コロナウィルスに備えつつ稽古の毎日。御嶽海関にも、また元気に土俵を賑わせてくれることを願うばかりです。



(2017年長野巡業より)

3月場所

10勝5敗

炎鵬阿炎正代豊山貴景勝朝乃山白鵬鶴竜北勝富士遠藤大栄翔碧山宝富士隆の勝阿武咲
西前頭3枚目

…平幕で一つ星を下げて迎えた大阪春場所、なんと新型コロナウィルスの感染拡大により、無観客での開催となりました。序盤から上位陣を圧倒し絶好調でしたが、後半で星を落とす場面が。最終的には2桁を挙げ、久し振りに躍進を期待させる星勘定となりました。優勝は白鵬関、静かな表彰となりました。場所後に朝乃山関が大関昇進を決めました。

 

1月場所

7勝8敗

朝乃山豪栄道高安玉鷲鶴竜貴景勝大栄翔妙義龍隠岐の海遠藤阿炎松鳳山北勝富士竜電正代
西前頭2枚目

…平幕に陥落した先場所の不調を引きずる新年初場所。上位陣に苦戦し、自分の相撲を取れない歯がゆい毎日に苦しみます。千秋楽に勝ち越しを掛けましたが、優勝を争う正代関に惨敗。自身初の2場所負け越しを喫しました。優勝は、なんと幕尻の徳勝龍関。大関陥落の豪栄道関が場所後に引退を決めるなど、記録的な初場所となりました。

 


【2019年】 
11月場所

6勝9敗

妙義龍北勝富士明生大栄翔隠岐の海宝富士琴勇輝碧山玉鷲竜電遠藤朝乃山貴景勝白鵬阿炎
東関脇

…先場所の優勝で一気に大関獲りを狙いに行きましたが、序盤から絶不調。3日目に頭にケガを負うと先場所の相撲が影を潜め、2度の三連敗を喫するなど集中できません。最終的に6勝9敗と大きく負けが込み、長らく務めた三役陥落の危機を迎えました。優勝は白鵬関。

 

9月場所

12勝3敗

幕内優勝

朝乃山大栄翔逸ノ城碧山阿炎北勝富士正代貴景勝友風玉鷲竜電栃ノ心妙義龍豪栄道遠藤
東関脇

…勝ち越しを決めて正関脇に君臨するも、周囲からは2桁勝利を望む声が高まります。序盤から優勝争いに絡むと勝ちにこだわり、千秋楽に優勝決定戦へ。貴景勝関を下して自身2度目の優勝を果たしました。

 

 

7月場所

9勝6敗

碧山遠藤玉鷲正代北勝富士竜電朝乃山逸ノ城阿炎大栄翔明生白鵬琴奨菊鶴竜志摩ノ海
東関脇

…初優勝から1年、再び東関脇に戻って迎えた名古屋場所ですが、初日に黒星。その後は復調し2桁を目指しますが、中盤からやや調子を落として9勝にとどまりました。

 

5月場所

9勝6敗

鶴竜玉鷲高安貴景勝逸ノ城琴奨菊碧山豪栄道北勝富士栃ノ心遠藤大栄翔竜電宝富士朝乃山
西小結

 

…万全といえない中3月場所を負け越した御嶽海関でしたが、ギリギリで西小結に留まりました。連続14場所の三役は、昭和以降では歴代2位の長さです。前半は新大関・貴景勝関に敗れたものの、白星先行で中盤へ。

三役に定着して故郷長野県を沸かせる御嶽海関、6月に出羽海部屋の木曽合宿が決まりました。
会場は木曽町相撲場。詳しくは、出羽海部屋公式ブログをご参照ください。

 

3月場所
7勝8敗
鶴竜高安貴景勝玉鷲北勝富士栃ノ心豪栄道魁聖白鵬遠藤大栄翔妙義龍逸ノ城千代大龍錦木
東小結

 

…先場所は休場を挟みながらも三賞受賞という前代未聞の結果に。勝ち越しを決めて三役に留まりました。足の具合を気にしつつ、初日横綱鶴竜関を、さらに大関取りを目指す貴景勝関・玉鷲も撃破。ところが中盤から動きが悪くなり、長いトンネルに。それでも終盤連勝し、負け越しの影響を最小限に留めました。平成最後の優勝は全勝で白鵬関、栃ノ心関が大関から陥落し、貴景勝関が新たな時代を大関でスタートする見込みです。

1月場所
8勝4敗3休
稀勢の里鶴竜豪栄道貴景勝玉鷲妙義龍北勝富士白鵬栃煌山逸ノ城高安錦木
西小結

…先場所の負け越しで番付を下げましたが、西小結とギリギリ三役に踏み止まりました。今年を占う初場所、いきなり稀勢の里関ら横綱大関を連破。上位陣がふるわず、さらに4日目、稀勢の里関が引退を表明する大波乱となりました。そして6日目、土俵で左にかわした瞬間、左膝に異常! 翌日から初の負傷休場を経て、11日目に再出場。なんと再出場の場で横綱白鵬関を破り、国技館に大量の座布団を舞わせました。御嶽海関は勝ち越しを収めて三役残留、休場力士として史上初の三賞受賞。本場所は玉鷲関が初優勝となりました。


2018年末、信濃毎日新聞社から記念誌が発刊されました。
御嶽海関の解説書は毎年刊行されていますが、今号ではデビュー以来、11月場所の千秋楽までを中心に特集。
特に優勝した名古屋場所が大きく掲載されていました。


【2018年】

11月場所
7勝8敗
栃煌山玉鷲錦木妙義龍魁聖北勝富士貴景勝逸ノ城竜電正代嘉風豪栄道千代大龍栃ノ心高安
東関脇

…大関取りは振り出しに戻ったものの、まだ11勝以上昇進の望みを残して年末納めの11月場所。序盤に横綱不在になると、以降は近年稀にみるサバイバル場所に。そんな中の御嶽海関、完全には調子が上がりません。9日目から連敗が続いて今年2回目の負け越し。しかし千秋楽で大関高安関を連破し、貴景勝関の優勝に大きな盛り上がりを添えました。

9月場所
9勝6敗
正代千代
大龍
玉鷲逸ノ城栃ノ心豪栄道貴景勝白鵬鶴竜魁聖稀勢の里妙義龍高安阿炎
東関脇

…11勝以上で大関取りという、かつてない重圧がかかる両国の土俵。やや精彩を欠いた前半戦ですが徐々に調子を上げ、大関栃ノ心関を撃破。しかし中盤からは熱戦にもかかわらず惜敗の黒星が続きます。終盤、意地の相撲で大関高安関を撃破して勝ち越し。最後は三連勝として次の場所に望みをつなげました。


幕内優勝を決めた直後から、地元長野県で各紙の号外が相次ぎました。
特に新聞の全面をラッピングした「ゼロ面」とも言える信濃毎日新聞紙は圧巻。
ポスターにもなる大きな装丁で、読者の度肝を抜きました。

御嶽海関、多忙な夏巡業をこなします。

7月場所
13勝2敗
幕内優勝
阿炎貴景勝玉鷲松鳳山正代琴奨菊千代の国大翔丸魁聖高安豪栄道栃煌山豊山
西関脇

…真夏の名古屋は関脇に復帰して絶好調。初のストレート勝越しから、連勝街道をまっしぐら。三役で初の2桁勝利など自己記録を次々に更新し、横綱大関に休場が相次ぐ土俵を沸かせます。

大関高安関に紙一重で敗れ、千秋楽も豊山関に激戦を制されたものの、殊勲賞と技能賞を獲得して幕内最高優勝に輝きました。

御嶽海関、つかの間の帰郷。
 5月場所の熱も冷めやらぬ5月30日、御嶽海関の後援会が総会と激励会を開催しました。木曽広域連合に事務局を置く御嶽海後援会は、故郷から関取を応援する一番近い団体。今日の総会には御嶽海関も登場し、限られた時間の中、歓談を楽しみました。

5月場所の成績は9勝6敗、千秋楽の逸ノ城関との一戦は特に印象が深かったようで、「素晴らしい場所だった」との声援が飛びました。
お付きを務める出羽ノ城(現在、序二段)も激励金を受け取り、満面の笑みを浮かべていました。御嶽海関からは「お菓子ばっかり買っちゃダメ」とたしなめられ、笑いを取る一幕も。

故郷の声援を力に変えて、7月の名古屋場所に挑みます。

5月場所
9勝6敗
大栄翔白鵬阿炎栃ノ心玉鷲遠藤魁聖松鳳山豊山鶴竜千代大龍琴奨菊正代逸ノ城
東小結

…久し振りに負け越し番付は1つ下がりましたが、三役に踏み止まりました。右足の痛みをこらえつつも勝ち越し。正代関との対戦でさらに右足を痛めたものの、千秋楽では逸ノ城関を一気に押し出し。7月場所の関脇返り咲きに望みをつなぎました。

3月場所
7勝8敗
荒鷲宝富士遠藤逸ノ城玉鷲貴景勝千代大龍栃ノ心琴奨菊松鳳山千代丸正代北勝富士高安豪栄道
東関脇

…東関脇は5場所目。先場所は中盤以降に課題を残しました。前半は好調だったものの、再び中盤から黒星が続き、実に8場所ぶりの負け越し。最後は大関豪栄道を浴びせ倒しで破り、次の本場所に挑みます。

今年も開催、雪の木曽から御嶽海関へのエール。

2月10日(土)、御嶽海関応援企画として、昨年に引き続き氷雪相撲上松場所が開催されました。保育園から小学生まで学年別に4部門を設け、17名の元気な力士が熱戦を繰り広げました。
今年は御嶽海関の関連グッズが賞品になりました。人気力士だけあって、最近はグッズが増えてきましたね。駅前の商店にも、立合い前の姿を模したフィギュアが飾られています。
当の御嶽海関、2月12日には松本市で後援会の関脇昇進報告会、18日に同市でファン感謝イベント、23日には故郷上松町で囲む会に出席。
3月には春場所、4月には故郷に近い中津川市、伊那市、東御市で地方巡業が待っています。
人気力士のスケジュールは、大変多忙です。
1月場所
8勝7敗
琴奨菊千代大龍阿武咲貴景勝玉鷲北勝富士嘉風逸ノ城栃ノ心荒鷲正代隠岐の海鶴竜豪栄道高安
東関脇

…2017年の安定した成績で、新年は東の関脇でスタート。先場所からの騒動を引きずる、暗い雰囲気を払拭したいところです。序盤は勢いのある連勝街道でしたが、勝ち越しを前に大ブレーキ。横綱鶴竜関を撃破し勝ち越して、春場所への希望をつなぎました。


【2017年】

11月場所
(9勝6敗)
栃煌山北勝富士琴奨菊千代の国照ノ富士阿武咲玉鷲貴景勝高安豪栄道千代大龍白鵬逸ノ城荒鷲嘉風
東関脇

…三役が定着し迎えた11月場所、左足親指の付け根にけがを抱えつつ出場。ところが角界は横綱日馬富士関の暴力事件で大混乱。終わってみれば、御嶽海関は年間全場所勝ち越しという快挙。これも安馬(後の日馬富士)関以来の記録というのは不思議な話です。

御嶽海関に大声援。大相撲長野巡業。

10月13日(金)、長野市ビッグハットで長野場所の巡業が開催されました。 御嶽海関も故郷に錦を飾り、各所に出場。

本場所とは違い、ゆったりした雰囲気の中で郷土の住民と交流し、対戦では大関豪栄道を吊り出すなど、会場を沸かせました。
九州での11月場所にも、活躍の期待がかかります。

9月場所
(8勝7敗)
阿武咲千代大龍松鳳山玉鷲栃ノ心琴奨菊栃煌山北勝富士貴景勝碧山豪栄道正代逸ノ城日馬富士嘉風
東関脇

…故障者が相次ぐ9月場所、横綱陣は日馬富士を除いて休場。成績上位を狙えるチャンスも、初日から黒星先行。やや重たげな相撲で、後半まで五分五分の星が続きました。勝ち越しがかかった千秋楽、関脇嘉風関との勝負を制し、結果を残しました。

7月場所
(9勝6敗)
稀勢の里北勝富士豪栄道高安玉鷲嘉風宇良貴景勝琴奨菊正代白鵬日馬富士栃ノ心栃煌山阿武咲
西関脇

…新関脇の初日、横綱稀勢の里関を圧倒して白星発進。中盤も好調を維持したまま、横綱白鵬関に土をつけて勝ち越しを決めました。終盤は連敗し苦しんだものの、千秋楽に勝って次につながる殊勲賞を獲得。
優勝は横綱白鵬関。歴代最多勝を更新して前人未到の歴史を刻みます。

6月26日、名古屋場所の番付発表で西の関脇に昇格。
長野県の力士としては高登関以来、84年ぶりの関脇となりました。

下位の取りこぼしは許されず、上位陣とは厳しい立ち合いを期待される、さらに過酷な世界が待ち受けます。

新関脇で迎えるのは、地元の木曽に最も近い7月の名古屋場所。

ビックリの規模の後援会に。地元は大盛り上がり。
 5月31日(水)、御嶽海後援会主催の激励会が開催されました。

到着したばかりの御嶽海関は、後援会スタッフに誘導されながら報道陣をかき分け、なにやら物々しい雰囲気。人気力士への、地元スタッフの難しい気配りが垣間見えました。

しかし、そこはサービス精神旺盛な御嶽海関。
激励会の終盤、会場の玄関に姿を現し、地元の子供たちや近隣住民から歓迎を受けました。
…到着した時と比べて、ずいぶん表情が和らいでいますね。

御嶽海関はとても多忙を極めて、激励会の後はお付きの力士と早々に出発されました。

5月場所
(8勝7敗)
鶴竜大栄翔玉鷲高安白鵬豪栄道稀勢の里照ノ富士嘉風千代の国日馬富士琴奨菊遠藤正代
東小結

…春の巡業で左腕を傷めつつ、初日横綱鶴竜関に勝利。その後は横綱大関を土俵際まで押し込む強さが光るも、苦しい中盤戦が続きます。終盤勢いを取り戻し、日馬富士関も退けて連勝。14日目に勝ち越しを決め、初の殊勲賞を獲得。同日、横綱白鵬関が1年ぶりの優勝に輝きました。

3月場所
(9勝6敗)
鶴竜松鳳山玉鷲高安白鵬琴奨菊稀勢の里照ノ富士正代日馬富士豪風蒼国来千代の国栃煌山
東小結

…初場所の好成績で三役に復帰。先場所の動きのキレには及ばず上位陣に苦戦しましたが、堅実に白星を重ね、初の三役勝ち越しを決めました。負傷を押して出場し続けた稀勢の里関が照ノ富士関との優勝決定戦を制し、新横綱として奇跡の逆転優勝。

御嶽海関に続け! 地元子供たちの奮闘。

真冬の木曽路、上松町では氷雪の灯祭りで雪上相撲を開催。保育園から小学校までのちびっ子力士が熱戦を繰り広げました。
御嶽海関には、上位入賞者へのサイン色紙を提供していただきましました。
1月場所
(11勝4敗)
豪栄道日馬富士白鵬鶴竜稀勢の里琴奨菊照ノ富士高安玉鷲正代豪風宝富士蒼国来北勝富士千代の国
西前頭筆頭

…初日に大関を、二日目に横綱日馬富士関を撃破し好調な滑り出し。4日目には鶴竜関も破り、1場所2つの金星を獲得。技能賞で好調な初場所を締めました。
上位陣の横綱・大関が崩れる中、大関稀勢の里関が14日目に初優勝を決めました。

…12月23日、木曽へ凱旋し三役での11月場所を報告。後援会の歓待を受けました。同25日は24歳の誕生日を迎えました。


【2016年】

11月場所
(6勝9敗)
鶴竜琴奨菊高安豪栄道照ノ富士稀勢の里日馬富士白鵬栃煌山碧山魁聖玉鷲嘉風隠岐の海千代の国
東小結

…初めて小結で迎えた九州場所。随所でしぶとさを発揮するも上位陣の壁は厚く、厳しい前半戦。新年は平幕から上位への再挑戦を期します。

10月31日、ついに初の三役(小結)に昇進。

長野県から三役力士が誕生するのは、喬木村出身の高登関以来、実に84年ぶり。

9月場所
(10勝5敗)
千代の国千代鳳玉鷲豪風嘉風琴勇輝荒鷲隠岐の海貴ノ岩照ノ富士遠藤高安琴奨菊宝富士
前頭5枚目

…足裏の故障が心配されましたが、右手の矢筈を工夫し動きの良さで好調を維持。九州場所へ新三役昇進の可能性を残しました。

7月場所
(5勝10敗)
稀勢の里鶴竜白鵬日馬富士琴奨菊照ノ富士豪栄道魁聖琴勇輝正代栃ノ心松鳳山蒼国来栃煌山
前頭筆頭

…前頭筆頭で迎えた名古屋場所は、昨年初めて関取として土俵に上った地。上位の猛者たちと総当たりに挑むも、厳しさを学ぶ負け越しに。

後援会の激励、故郷に錦を飾る。記念切手も発売。

幕ノ内力士になって初めての、地元後援会の激励会に参加。上松駅前に集まったファンにもみくちゃにされながら、歓待を受けましました。
5月場所の好成績で、名古屋で迎える7月場所は前頭筆頭に昇進。

上松郵便局でデザインを作成した記念切手が県内で発売され、在庫切れの支局が相次ぎましました。
5月場所
(11勝4敗)
豊ノ島大砂嵐蒼国来徳勝龍高安千代鳳豪風栃煌山栃ノ心遠藤貴ノ岩松鳳山錦木臥牙丸大翔丸
前頭8枚目

…場所前に食あたりに罹って心配されたものの、本場所では絶好調。差し・組みの相手にも引けを取らず、11勝で初の三賞(敢闘賞)を獲得。

3月場所
(10勝5敗)
大翔丸大栄翔千代鳳英乃海逸ノ城北太樹臥牙丸明瀬山阿夢露徳勝龍魁聖里山妙義龍千代大龍正代
前頭13枚目

…場所前からの好調を維持して勝ち越し、その勢いで白星を積み上げ幕内初の2桁勝利。突き押し以外にも技が広がりましました。

1月場所
(5勝8敗2休)
千代鳳遠藤佐田の海高安正代臥牙丸千代大龍徳勝龍誉富士豊響玉鷲碧山旭秀鵬 
前頭10枚目 ●

…ようやく髷を結ってお相撲さんの仲間入り、も厳しい場所に。インフルエンザで初の休場、そして初の負け越しとなりました。


【2015年】

11月場所
(8勝7敗)
豪風高安蒼国来松鳳山豊響玉鷲臥牙丸千代鳳北太樹宝富士旭秀鵬千代大龍阿夢露佐田の海誉富士 
前頭11枚目 ○

…ついに幕内の土俵へ。まだ髷を結えないざんばら髪で話題を呼び、千秋楽に勝ち越し。

9月場所
(12勝3敗)
旭日松里山常幸龍松鳳山荒鷲貴ノ岩若乃島大翔丸豊響正代阿武咲富士東英乃海 明瀬山
十両5枚目○ 

…十両で2場所目。途中で連敗を喫するも好調を維持し、十両優勝で幕内昇進を決めました。

名古屋場所は故郷場所。
 関取となって初めての本場所は、真夏の名古屋。
地元木曽に近いこともあって、連日多くの応援団がバスを連ねて応援に駆け付けました。
郷土上松町からの応援団を迎え、相好を崩す御嶽海関。

この後も、名古屋場所には多くの応援団が地元から訪れることとなります。

7月場所
(11勝4敗)
明瀬山徳真鵬玉飛鳥高立翔天狼若乃島大道千代皇北はり磨常幸龍朝赤龍蒼国来大栄翔錦木千代鳳 
十両12枚目 ●

…関取となり、15日連続の本場所を初体験。後半のスタミナ不足が心配されたものの、口の負傷にも耐えて勝ち越し。

念願の関取に昇進、地元報告会。

御嶽海関、デビュー2場所で幕下を突破。3場所目にして十両に昇進です。これで関取を名乗ることができ、出羽海部屋の出世頭となりました。

上松保育園の子供たちから歓待を受け、笑顔の御嶽海関。
まだこの時は、出世のスピードが早すぎて髷を結うことができません。ざんばら髪で土俵に挑む姿で、この頃から人気が急上昇し始めます。
5月場所(6勝1敗)正代双大竜徳真鵬大翔丸安彦東龍
幕下3枚目

…この場所も先場所の好成績を維持し、幕下を突破。長野県から37年ぶりの十両昇進で故郷に錦を飾りました。

 

3月場所(6勝1敗)明生大翔鵬照強磋牙司宝香鵬肥後嵐川端
幕下10枚目付出

…前年の全国学生相撲とアマチュア相撲を連破し、出羽の海部屋から幕下10枚目付出し格で初土俵。

 

御嶽海、いざ荒波の角界へ

 故郷上松町で、御嶽海の角界デビューに向けた壮行会が開催されました。恩師や関係者が集まる中、当時の田上上松町長が激励を送り、大相撲の土俵を踏む御嶽海を応援。故郷から熱い声援とともに送り出しました。

 御嶽海は東洋大学出身、在学中に大学横綱とアマチュア横綱の2冠を達成し、幕下付出し格で大相撲にデビューする資格を得ました。 このとき、御嶽海は和歌山県庁への内定を得ていましたが、出羽ノ海親方から部屋再興にかける熱意を伝えられて、角界入りを決意。

 厳しい道のりになりますが、突き押し相撲を武器に、土俵人生へ挑みます。

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