長野県から37年ぶりの関取、227年ぶりの大関となった御嶽海関。

上松町出身の御嶽海関は、子供のころから相撲が大好き、そして負けず嫌いでした。
小学校高学年から全国相撲大会で好成績を収めるようになり、地元木曽青峰高校では国体選手権で3位。東洋大学に進学後は学生相撲15冠を成し遂げ、4年生で全国学生相撲・全国アマチュア相撲を連破します。

幕下付出し格で大相撲デビューの機会を得た御嶽海関でしたが、就職先は内定しており、卒業後の進路にたいへん悩みました。しかし出羽の海親方の熱意が伝わり、2015年3月、同部屋から初土俵を踏みます。

異例の速さで関取となり、地元の期待を一身に背負って土俵に向かう御嶽海関。

2022年1月、ついに雷電為右エ門以来の長野県出身大関へと昇り詰めました。

しかしながら負傷が長引き、わずか4場所で念願の大関から陥落。

厳しい勝負の世界で闘う、御嶽海関の軌跡をたどります。

【2024年】

9月場所 貴景勝 阿炎 大栄翔 霧島
東前頭3枚目

番付を半枚落として再び上位戦をにらむ位置。貴景勝関が途中休場で大関復帰を絶望的とし、照ノ富士関も休場となりました。

7月場所

7勝8敗

大の里 霧島 豊昇龍 照ノ富士 琴櫻 熱海富士 阿炎 隆の勝 貴景勝 明生 翔猿 大栄翔 若元春 平戸海 金峰山
西前頭2枚目

久し振りに前頭上位で迎えたご当地・名古屋場所。初日から大の里関を破って期待されましたが、そこからは一進一退。上位総当たりには厳しい星勘定となるも、琴櫻関、熱海富士関ら若い世代を破って元大関の貫録を、少しながらも示しました。結果は残念な負け越し。優勝は復帰した横綱照ノ富士関。貴景勝関が大関から陥落、霧島関も大関復帰ならずと乱世を印象付ける場所となりました。

5月場所

8勝7敗

隆の勝 翠富士 錦木 阿武咲 明生 宇良 正代 湘南乃海 金峰山 琴勝峰 美ノ海 豊昇龍 大栄翔 竜電 平戸海
西前頭7枚目

勝ち越して番付を前頭一桁に戻し、初日から5連勝の好調さでしたが、まさに好事魔多し。中盤連敗した後、湘南乃海関との対戦で土俵下に転落。左太ももを強烈に打ち、足を引きずっての後半戦。先場所優勝の尊富士をはじめ序盤から横綱大関が相次いで休場し、番付は混とんとした状況が続きます。御嶽海関は足の負傷が響いて8勝7敗と辛うじて勝ち越し。優勝は初土俵から7場所目の大の里関がスピード記録を打ち立てました。

 

3月場所

9勝6敗

一山本 琴勝峰 佐田の海 湘南乃海 正代 高安 北勝富士 錦富士 狼雅 阿炎 豪ノ山 阿武咲 美ノ海 竜電 遠藤
西前頭10枚目

番付を前頭2桁に下げて挑む3月場所は序盤から大荒れ。早々に役力士に土が付き、横綱が腰痛で途中休場。優勝戦線は新入幕の尊富士関と、まだ大銀杏を結えない大の里関が引っ張ります。御嶽海関は前半を好調に推移するも、終盤の連敗が響いて目標の二桁勝利に1つ届かず。優勝は前頭17枚目の尊富士関。幕尻優勝、大鵬関に並ぶ新入幕11連勝、110年振りの新入幕優勝、前相撲初土俵から最短10場所優勝、24年振りの三賞総獲りなど記録ずくめの賜杯を抱き、歴史的な大旋風を巻き起こしました。

2024年2月12日、これまで新型コロナウィルスの感染拡大で開催できなかった結婚披露宴を、都内のホテルで開催しました。

会場には関係者、親方・力士、郷土の上松町長ほか500名が集まり、御嶽海関の新たな門出を祝いました。

本来なら2022年1月の大関昇進も祝いたいところでしたが、4場所で陥落という短命に終わってしまい、好調を続けられなかったのは残念なところ。そろそろ身体に心配が増える30代に入り、ベテランの域となりました。

披露宴では再び大関を目指すと胸に刻み、3月場所に挑みます。

(信濃毎日新聞デジタル2024.2.12)

 

1月場所

6勝9敗

明生 平戸海 北青鵬 鶴来翔 玉鷲 一山本 湘南乃海 金峰山 美ノ海 宝富士 錦木 友風 島津海 琴勝峰 遠藤
東前頭9枚目

徐々に調子を戻してきた御嶽海関は、9年目の相撲人生が始まりつつあります。先場所勝ち越し、西から東に番付が移りました。初場所は大関霧島関が初の綱取りに挑み、関脇の琴ノ若関にも大関昇進の可能性があります。御嶽海関、中盤まで一進一退の相撲が続きましたが以降連敗が込み、負け越しとなりました。優勝は復帰の横綱・照ノ富士関。大関昇進を目指す琴ノ若関を優勝決定戦で下しました。

 

【2023年】

11月場所

8勝7敗

竜電 熱海富士 琴恵光 妙義龍 佐田の海 平戸海 東白龍 湘南乃海 翠富士 美ノ海 狼雅 金峰山 玉鷲 剣翔 王鵬
西前頭9枚目

コロナ禍の色も癒えてきて、10月6日には信州・松本市で巡業もこなした御嶽海関。9月の勝ち越しを九州にも続けていきたいところ。横綱照ノ富士関は体調が戻らず、前頭筆頭まで戻った朝乃山関が左足を傷めて初日から休場、途中復帰へ。御嶽海関は中盤の5連勝が効いて2場所連続の勝ち越しとなりました。優勝は大関に上がって初の霧島関で、新年初場所の綱取りに挑みます。先場所大暴れした熱海富士関が今回も優勝争いに絡み、三賞を獲得しました。

 

9月場所

9勝6敗

遠藤 宝富士 北青鵬 金峰山 翠富士 熱海富士 碧山 高安 剣翔 豪ノ山 佐田の海 朝乃山 錦木 錦富士
東前頭11枚目

7月場所では直前の御父上に続き、場所中に母方の御祖母様まで亡くされるという悲しみの土俵となりました。番付を7年ぶりに前頭2桁まで下げ、ベテランや新進気鋭の若者たちとの対戦が組まれます。豊昇龍関が新大関となり、再び大関3名となりました。横綱照ノ富士関、療養中の若隆景関に加え、伯王鵬関が治療で休場。霧島関と貴景勝関の両大関が角番に挑みます。御嶽海関は12日目に2場所振りの勝ち越し、9勝6敗に復調しました。優勝は、新鋭熱海富士関との決定戦を制した大関・貴景勝関。熱海富士関の躍進が話題となりました。

 

7月場所

3勝12敗

若元春 大栄翔 琴ノ若 豊昇龍 翠富士 翔猿 霧島 明生 錦木 阿炎 正代 宇良 平戸海 佐田の海 阿武咲
西前頭2枚目

久し振りの木曽合宿で英気を養った御嶽海関でしたが、なんと場所の直前に御父上が急逝。犬山市の部屋から急遽帰郷して葬儀を済ませると、落ち着く間もなく本場所に挑むことになりました。相撲に入るきっかけを作ってくれた、かけがえのない人の死。これまでに経験のない心中で土俵に挑みます。初日から貴景勝関、途中から照ノ富士関が休場。新大関霧島関が復帰する中、関脇3人が全員大関昇進を狙います。御嶽海関、脚のケガもあって初日から連敗が続き、9日目に早くも負け越し。最終的に3勝12敗と、かつてない成績に沈みました。優勝は豊昇龍関。初優勝とともに大関昇進を確実としました。

(紹介記事:NHK WEB 2023.6.22)

御嶽海関が所属する出羽海部屋が、4年ぶりの木曽合宿を開催しました。これまでコロナ禍で帰郷もままならず、昨年秋にわずかな時間上松町の100周年イベントに出演しましたが、じっくりと自宅で休めたのは久し振りの様子。

地元関係者と歓談し、子供たちやファンとの交流を経て、7月の名古屋に挑みます。

木曽町にある土俵も、最近は御嶽海関の活躍のおかげで、整備が行き届いています。

先場所、久々の勝ち越しを決めた御嶽海関。三役復帰に向けて心身ともに充実した名古屋場所を迎えたいところです。

 

5月場所

9勝6敗

明生 北勝富士 玉鷲 金峰山 琴勝峰 佐田の海 隆の勝 阿武咲 宇良 錦木 剣翔 大栄翔 翔猿 正代
西前頭6枚目

初日の対戦で右肩を痛めた因縁の5月。はや1年が経過します。ここまで負傷を抱えながらも休場しなかった御嶽海関ですが、その分回復までの道のりは長く、先場所まで丸1年、勝ち越しから遠のいてしまいました。膝の靭帯を痛めた若隆景関は手術を経て、今場所から長期の療養に入り、場所前の逸ノ城関・場所中の栃ノ心関が相次いで引退。御嶽海関はひたむきに前に出る相撲を目指し、7場所ぶりの勝ち越しを手にしました。優勝は横綱照ノ富士関。霧馬山関が大関昇進を確実とし、貴景勝関が大関カド番を脱出。残る関脇3名も2桁勝利で次の名古屋場所に大関昇進を掛けるという、上位安泰の場所となりました。

 

 コロナ禍で地方巡業が遠のいていましたが、4月9日、3年8ヶ月ぶりに長野巡業が開催されました。

前回の巡業からは大関昇進や相撲人生を左右する大怪我、平幕への陥落など、実に濃密な時間が過ぎています。

故郷に戻った御嶽海関も、30歳。故障を引きずって1年間勝ち越しから遠ざかっていますが、長野県でファンの声援を浴び、気持ちを新たにしていました。

 

注目の5月場所は、5月14日に初日を迎えます。

 

紹介記事:信濃毎日新聞デジタル版

 

3月場所

4勝11敗

琴ノ若 翔猿 若元春 大栄翔 若隆景 貴景勝 明生 豊昇龍 錦木 霧馬山 玉鷲 阿炎 佐田の海 隆の勝 竜電
東前頭3枚目

先場所の負け越しで番付を一つ下げた御嶽海関、コロナ禍の終息が見えてきた大阪で土俵に挑みます。久し振りの声援、場所後には長野巡業を控えた希望の春ですが、稽古内容に一抹の不安を抱えた本場所。横綱照ノ富士関の休場が続き、大関貴景勝関はご当地で連覇と綱取りに挑戦。ずば抜けた実力者が現れない混沌とした時代の中、御嶽海関は初日から連敗で苦戦。中盤から下半身に力が入らなくなり黒星を量産、自己ワーストタイの結果となりました。優勝は霧馬山関。大栄翔関との優勝決定戦を制して、初の賜杯を抱きました。

 

1月場所

7勝8敗

正代 若隆景 豊昇龍 貴景勝 若元春 錦富士 霧馬山 玉鷲 明生 琴ノ若 竜電 大栄翔 翔猿 宇良 宝富士
東前頭2枚目

念願の大関昇進から負傷、陥落へと怒涛の1年を過ごした御嶽海関。正代関も大関から陥落したことから、初場所は1横綱1大関の場所となります。2020年3月以来の平幕に下がった御嶽海関、再び上昇機運に乗りたい新年です。横綱照ノ富士関が休場。御嶽海関は五分の星で推移しつつも、特に後半は苦しむ相撲が目立ちます。足にも力が入らない中負け越すも、かろうじて星の差は1つでした。優勝は一人大関を全うした、貴景勝関。平幕の連覇にストップをかけました。

 


【2022年】

11月場所

6勝9敗

明生 逸ノ城 大栄翔 宇良 翔猿 高安 霧馬山 琴ノ若 若元春 翠富士 豊昇龍 佐田の海 北勝富士 正代 錦富士
西関脇

久し振りに地元の声を聞き、心機一転の御嶽海関。ケガの復調具合が気になりますが、徹底的に下半身を鍛えて九州へ。横綱照ノ富士関は両膝を手術し療養のため全休。大関正代関はカド番となります。大関復帰には10勝のノルマとなる御嶽海関、序盤は慎重なスタートでしたが、どうしたことか中盤から6連敗。ついに10日目、大関復帰の最後のチャンスが消え、陥落が確定しました。14日目には負け越し、2020年3月以来の平幕が濃厚です。優勝は阿炎関。貴景勝関、高安関との巴戦を制しての初優勝で、平幕3場所連続優勝は史上初の記録です。

 

10月5日、コロナ禍で長らく帰郷できなかった御嶽海関が、念願の里帰りを果たしました。残念ながら大関から陥落が決まった後の報告でしたが、会場を盛り上げた地元400人の声援に、安堵したような表情を浮かべる場面もありました。

今までにない不調の中でしたが、故郷の声を力に変えて九州場所に挑んでほしい、でも健康第一でね、と願うばかりです。

 

9月場所

4勝11敗

翠富士 逸ノ城 明生 翔猿 宇良 琴ノ若 霧馬山 若隆景 大栄翔 玉鷲 佐田の海 錦木 正代 遠藤 錦富士
西大関

コロナの影響で途中休場に終わってしまった名古屋場所から2ヶ月、大相撲は両国国技館で9月場所を迎えました。先場所と異なり出稽古にも出掛け、調整を進めてきた御嶽海関。先場所からカド番据え置きで挑みますが、どうしたことか連敗を重ね、ついに11日目に大関陥落が決まってしまいました。大関正代関も負け越して再び角番へ、横綱照ノ富士関は膝の故障で休場と、再び混沌。千秋楽、玉鷲関が歴代最年長優勝を決めました。初土俵を踏んで以来最低成績となった御嶽海関には、場所後、厳しい評価が集まりました。

故郷の上松町が、町制施行100周年を迎えました。記念イベントとして30年前に駅前に埋めたタイムカプセルが、現代の我々の前に姿を現しました。

30年前といえば、御嶽海関が誕生した年。

そして町制施行100周年目に地元から大関が誕生した奇跡。

まさに節目に生まれるべくして運命づけられた郷土の英雄です。

御嶽海関は、上松町の歴史にも愛された力士なのですね。

 

上松町では、町制100周年イベントの一環として、御嶽海関の写真展や子ども相撲大会を開催しています。

 

7月場所

2勝5敗8休

隆の勝 琴ノ若 阿炎 霧馬山 宇良 逸ノ城 豊昇龍
西大関

初優勝を獲得した思い出の土俵、カド番脱出を最初の目標に大関3場所目の本場所は、コロナ禍以降初めて無制限で観客を入れて開催されました。先場所の初日に右肩を痛めていた御嶽海関、初のカド番を名古屋で迎えます。ここまでケガの治療に専念していたため、故郷上松町に最も近い、いわばご当地場所となる名古屋場所に「ぶっつけ」で挑みます。稽古も満足にこなせない不安な日々が続き、序盤から苦戦。ところが7日目に新型コロナの陽性反応が出て、なんと休場となってしまいました。その後も休場力士が相次ぐ前例のない場所を制したのは、平幕逸ノ城関。千秋楽での初優勝でした。

 

5月場所

6勝9敗

高安 豊昇龍 琴ノ若 霧馬山 玉鷲 北勝富士 大栄翔 遠藤 隆の勝 翔猿 若隆景 阿炎 正代 貴景勝 照ノ富士
東大関

ついに念願の東大関に座っての両国国技館。コロナ禍の制限も徐々に解かれ、かつての賑わいを取り戻しつつあります。御嶽海関の活躍が期待されたものの、初日の高安戦土俵から落下、肩を負傷したのか動きが冴えず、連日星を五分に戻す相撲が続きます。ほかの大関陣の成績もパッとせず、優勝争いは大混戦、混沌の場所となりました。優勝は横綱照ノ富士関。御嶽海関は負け越し、大関昇進初のカド番で名古屋のご当地場所に挑みます。この後、初日の右肩の負傷が御嶽海関を長く苦しめることとなりました。

 

3月場所

11勝4敗

逸ノ城 宇良 大栄翔 隆の勝 霧馬山 明生 阿武咲 豊昇龍 玉鷲 北勝富士 阿炎 高安 若隆景 琴ノ若 貴景勝
西大関

念願の大関昇進を果たしての春場所ですが、なんと大関昇進直後に御嶽海関も新型コロナに感染。本人に「こんなに相撲から離れたことはなかった」と言わしめる療養を余儀なくされました。それでも舞台は大阪へ。大関として登る土俵、序盤は固さも危うさもありました。途中から横綱照ノ富士関が休場。御嶽海関は終盤まで優勝争いに絡むも、14日目に脱落。しかし連敗なしの11勝で大関らしい結果となりました。高安関との優勝決定戦の結果、初優勝は若隆景関。昭和11年以来の新関脇優勝でした。

 

(NHK長野放送)

(日本相撲協会YouTube公式チャンネル)

御嶽海関、ついに念願の大関昇進!!

長野県の大関は、なんと雷電以来227年振りの快挙です。

1月の終わりは御嶽海関のお祝い一色に染まり(ご結婚の発表もあったので)、上松町には連日多くの報道が訪れました。

また地元のテレビ局や日本相撲協会なども特集番組を編成して放映し、多くのファンを喜ばせました。

さらに、後援会関係者の一般女性と結婚していたというお祝いのサプライズまで披露し、幸せの絶頂へ。

折りしも、上松町は町制施行100周年。

コロナ禍を見据えながら、これから秋に向けて様々なイベントを検討していく予定です。

 

3度目の優勝を決めた御嶽海関は大関昇進を確実なものとしました。

翌日の長野県内の新聞は、号外も交えて御嶽海関一色。

新型コロナウィルスの不安を吹き飛ばすような、全県を挙げての盛り上がりとなりました。

上松町役場にも号外が置かれ、飛ぶように配られていました。

 

 

1月場所

13勝2敗

幕内優勝

宇良 逸ノ城 若隆景 明生 霧馬山 遠藤 玉鷲 大栄翔 隠岐の海 北勝富士 正代 阿武咲 阿炎 宝富士 照ノ富士
東関脇

再び新型コロナウィルスの感染が拡大。オミクロン株に置き換わった感染は、これまで以上の爆発的な状況となっています。両国で開催された初場所は観戦客の上限を5,000人に絞るも、初日のチケットが完売するスタート。御嶽海関は完ぺきな集中力を序盤から維持し、これまでで最高のペースで白星を蓄積。ついに千秋楽で横綱を破って3回目の優勝を決めました。なお場所後に臨時理事会が招集され、1月26日に悲願の大関に昇進する見通しとなりました。

 

【2021年】

 来年の初場所に向けて、地元の「あげまつ元気会」の皆さんが、新しい化粧まわしを作成してくださいました。デザインは木曽町在住のデザイナーさんで、上松町のキャラクター「太郎ちゃん」が寝覚の床で鯛を吊り上げる場面が描かれています。

まわしは11月末まで上松町役場1階で展示され、御嶽海関のもとへ贈られました。

新年の土俵で、上松町の期待を背負って発奮、関取の好成績を祈りたいと思います。

11月場所

11勝4敗

阿武咲 隆の勝 大栄翔 逸ノ城 若隆景 妙義龍 霧馬山 隠岐の海 明生 宝富士 高安 遠藤 照ノ富士 玉鷲 正代
東関脇

新型コロナウィルスの感染が一段落し、2年ぶりの九州場所。御嶽海関は東の関脇に戻って2場所目。ここまで九州場所ではあまり目立った成績を残せていないだけに注目されるも、中盤まで絶好調。惜しい取りこぼしもありましたが、9日目に勝ち越して二桁に乗せました。優勝は照ノ富士関、再入幕の阿炎関が優勝争いを盛り上げました。

 

9月場所

9勝6敗

隆の勝 北勝富士 豊昇龍 高安 玉鷲 琴の若 逸ノ城 明生 霧馬山 若隆景 大栄翔 阿武咲 照ノ富士 隠岐の海 貴景勝
東関脇

東京オリンピック・パラリンピックが開催されましたが新型コロナウィルスの猛威は続き、今場所も観客を5,000人に絞るなど感染対策が続きます。白鵬関が所属する宮城野部屋は感染者が出て全員休場。新横綱の照ノ富士関がひとり横綱を務めます。御嶽海関は締め込みを鉄紺色に改め、中盤まで上々の星勘定。しかし惜しくも優勝争いには絡めませんでした。優勝は照ノ富士関、新横綱での優勝は史上9人目の快挙です。場所後の9月30日、白鵬関がついに引退を決めました。

 

7月場所

8勝7敗

逸ノ城 隆の勝 北勝富士 翔猿 遠藤 明生 大栄翔 高安 琴恵光 正代 照ノ富士 白鵬 隠岐の海 豊昇龍 若隆景
西関脇

実に2年ぶりの名古屋。ようやく両国以外での本場所再開です。故郷に近い場所では相対的に好調が多く、2場所連続の2桁勝利に期待がかかります。御嶽海関、序盤の星勘定は悪くないものの、中盤以降の上位戦で黒星を積み上げてしまいます。結果的に、ようやく勝ち越し。優勝は白鵬関。6場所休場からの全勝優勝を決めました。照ノ富士関は千秋楽で優勝を逃したものの、場所後の横綱昇進を確実なものとしました。

 

(画像:Go Nagano) 

信州出身の御嶽海関を応援する「安曇野田んぼアート」が6月19日(土)から始まりました。

現地での展示を盛り上げるため、御嶽海関のお父さんから関取の子供の頃のお写真をご提供いただき、イベントに花を添えています。

なかなか故郷に帰れない御嶽海関ですが、7月場所は名古屋での開催が決まりました。上松町に近い場所で、連続2桁の期待が高まります。

 

5月場所

10勝5敗

霧馬山 貴景勝 千代の国 照ノ富士 隆の勝 高安 大栄翔 正代 若隆景 朝乃山 北勝富士 明生 阿武咲 宝富士 逸ノ城
東小結

大型連休を前に3回目の緊急事態宣言が発令されましたが、変異株を中心に新型コロナウィルスの感染は拡大し続けています。一方、高齢者からの全国のワクチン接種が徐々に始まりました。今年も御嶽海関の帰郷を兼ねた木曽合宿は中止に。そして5月場所では55年ぶりに「新出世なし」という珍記録が発生。新入幕や新三役が誰もいないという、極めてまれな状態です。好調御嶽海関、久し振りに二桁勝利に乗せました。優勝は照ノ富士関。貴景勝関との大関同士の優勝決定戦を下しての勝利でした。

 

3月場所

8勝7敗

正代 明生 隆の勝 若隆景 大栄翔 高安 照ノ富士 宝富士 貴景勝 阿武咲 北勝富士 朝乃山 玉鷲 妙義龍 逸ノ城
西小結

新型コロナウィルス感染は第3波の広がりとなり、2月には緊急事態宣言が発令されました。3月に入り感染拡大は収まる気配を見せ、医療従事者からワクチンの接種も始まりましたが、まだまだ油断できない中、大阪場所も両国国技館で開催することになりました。今場所の御嶽海関は、苦しい星勘定ながら千秋楽に勝ち越し。優勝は大関復帰を確実とした照ノ富士関。11日目には横綱鶴竜関が引退しました。

 

1月場所

9勝6敗

貴景勝 宝富士 朝乃山 大栄翔 隆の勝 高安 照ノ富士 正代 北勝富士 阿武咲 栃ノ心 玉鷲 遠藤 霧馬山
西小結
新型コロナウィルスの感染は留まるところを知らず、2021年の年始から感染爆発の様相を呈してきました。角界も横綱白鵬関をはじめ複数の感染者が発生、初場所は65名の力士が欠場するという極めて難しい局面で初日を向かることとなりました。御嶽海関は前半苦しみつつも大関を総なめ。後半は冴えた動きの相撲で勝ち越しました。初優勝は、平幕大栄翔関でした。
 

【2020年】

 

11月場所

7勝8敗

阿武咲 大栄翔 霧馬山 若隆景 隠岐の海 北勝富士 翔猿 妙義龍 琴勝峰 高安 照ノ富士 隆の勝 貴景勝 宝富士
東関脇

新型コロナウィルスの影響は続き、本来なら九州で開催される11月場所も両国国技館となりました。御嶽海関は東関脇に復帰、初日から両横綱が休場する中、大関陣にも休場が相次ぐ混沌の場所。今場所の御嶽海関、まずまずの流れだったものの、中盤以降は別人のように変貌して連敗が続き、14日目に負け越しが決まりました。優勝は1人大関を務めあげた貴景勝関。本割で食い下がる照ノ富士関を、優勝決定戦で下しました。

 

9月場所

8勝7敗

北勝富士 照ノ富士 隆の勝 隠岐の海 照強 遠藤 玉鷲 大栄翔 妙義龍 栃ノ心 高安 朝乃山 若隆景 霧馬山
西関脇

相変わらずコロナ禍が続き、出稽古は解禁されないまま秋場所へ。序盤、先場所敗れた照ノ富士関に白星。しかし連敗を喫するなど冴えない星勘定が続き、辛うじて勝ち越しとなりました。優勝は正代関。新入幕で優勝争いに絡んだ翔猿関との千秋楽を制し、両横綱を欠いた秋場所を盛り上げました。

7月場所

11勝4敗

宝富士 隆の勝 阿武咲 豊山 遠藤 隠岐の海 阿炎 正代 霧馬山 朝乃山 貴景勝 白鵬 琴恵光 照ノ富士
西関脇

新型コロナウィルスの感染拡大で5月場所と巡業は中止。そのまま番付を引き継いで7月場所へ。本来なら木曽に最寄りの名古屋で開催される場所ですが、会場も両国のままという異例の本場所となりました。今場所は好調で、新大関の朝乃山関、横綱白鵬関を撃破。殊勲賞を獲得し、最後まで優勝争いに絡んで場を沸かせました。優勝は照ノ富士関。序二段まで下がって再入幕・かつ幕尻優勝と、記録づくめの成績でした。

 

コロナ対策は稽古にも影響を及ぼし、出稽古もままならない御嶽海関は、他に関取がいない出羽海部屋で調整を続けます。ケガの回復に努める力士も多く、4カ月の結果が現れる7月となります。

 

5月場所 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、中止
西関脇

3月の春場所を終えて2桁勝利をおさめ、西の関脇に番付を戻した御嶽海関でしたが、新型コロナウィルスの影響は角界をも巻き込み、感染者も発生。ついには力士・勝武士が感染により命を落とすに至り、5月場所も中止となってしまいました。

6月に予定されていた木曽合宿も見合わされ、7月の名古屋場所開催も危うくなっています。

今はすべての力士が、新型コロナウィルスに備えつつ稽古の毎日。御嶽海関にも、また元気に土俵を賑わせてくれることを願うばかりです。



(2017年長野巡業より)

3月場所

10勝5敗

炎鵬 阿炎 正代 豊山 貴景勝 朝乃山 白鵬 鶴竜 北勝富士 遠藤 大栄翔 碧山 宝富士 隆の勝 阿武咲
西前頭3枚目

…平幕で一つ星を下げて迎えた大阪春場所、なんと新型コロナウィルスの感染拡大により、無観客での開催となりました。序盤から上位陣を圧倒し絶好調でしたが、後半で星を落とす場面が。最終的には2桁を挙げ、久し振りに躍進を期待させる星勘定となりました。優勝は白鵬関、静かな表彰となりました。場所後に朝乃山関が大関昇進を決めました。

 

1月場所

7勝8敗

朝乃山 豪栄道 高安 玉鷲 鶴竜 貴景勝 大栄翔 妙義龍 隠岐の海 遠藤 阿炎 松鳳山 北勝富士 竜電 正代
西前頭2枚目

…平幕に陥落した先場所の不調を引きずる新年初場所。上位陣に苦戦し、自分の相撲を取れない歯がゆい毎日に苦しみます。千秋楽に勝ち越しを掛けましたが、優勝を争う正代関に惨敗。自身初の2場所負け越しを喫しました。優勝は、なんと幕尻の徳勝龍関。大関陥落の豪栄道関が場所後に引退を決めるなど、記録的な初場所となりました。

 


【2019年】 
11月場所

6勝9敗

妙義龍 北勝富士 明生 大栄翔 隠岐の海 宝富士 琴勇輝 碧山 玉鷲 竜電 遠藤 朝乃山 貴景勝 白鵬 阿炎
東関脇

…先場所の優勝で一気に大関獲りを狙いに行きましたが、序盤から絶不調。3日目に頭にケガを負うと先場所の相撲が影を潜め、2度の三連敗を喫するなど集中できません。最終的に6勝9敗と大きく負けが込み、長らく務めた三役陥落の危機を迎えました。優勝は白鵬関。

 

9月場所

12勝3敗

幕内優勝

朝乃山 大栄翔 逸ノ城 碧山 阿炎 北勝富士 正代 貴景勝 友風 玉鷲 竜電 栃ノ心 妙義龍 豪栄道 遠藤
東関脇

…勝ち越しを決めて正関脇に君臨するも、周囲からは2桁勝利を望む声が高まります。序盤から優勝争いに絡むと勝ちにこだわり、千秋楽に優勝決定戦へ。貴景勝関を下して自身2度目の優勝を果たしました。

 

 

7月場所

9勝6敗

碧山 遠藤 玉鷲 正代 北勝富士 竜電 朝乃山 逸ノ城 阿炎 大栄翔 明生 白鵬 琴奨菊 鶴竜 志摩ノ海
東関脇

…初優勝から1年、再び東関脇に戻って迎えた名古屋場所ですが、初日に黒星。その後は復調し2桁を目指しますが、中盤からやや調子を落として9勝にとどまりました。

 

5月場所

9勝6敗

鶴竜 玉鷲 高安 貴景勝 逸ノ城 琴奨菊 碧山 豪栄道 北勝富士 栃ノ心 遠藤 大栄翔 竜電 宝富士 朝乃山
西小結

 

…万全といえない中3月場所を負け越した御嶽海関でしたが、ギリギリで西小結に留まりました。連続14場所の三役は、昭和以降では歴代2位の長さです。前半は新大関・貴景勝関に敗れたものの、白星先行で中盤へ。

三役に定着して故郷長野県を沸かせる御嶽海関、6月に出羽海部屋の木曽合宿が決まりました。
会場は木曽町相撲場。詳しくは、出羽海部屋公式ブログをご参照ください。

 

3月場所
7勝8敗
鶴竜 高安 貴景勝 玉鷲 北勝富士 栃ノ心 豪栄道 魁聖 白鵬 遠藤 大栄翔 妙義龍 逸ノ城 千代大龍 錦木
東小結

 

…先場所は休場を挟みながらも三賞受賞という前代未聞の結果に。勝ち越しを決めて三役に留まりました。足の具合を気にしつつ、初日横綱鶴竜関を、さらに大関取りを目指す貴景勝関・玉鷲も撃破。ところが中盤から動きが悪くなり、長いトンネルに。それでも終盤連勝し、負け越しの影響を最小限に留めました。平成最後の優勝は全勝で白鵬関、栃ノ心関が大関から陥落し、貴景勝関が新たな時代を大関でスタートする見込みです。

1月場所
8勝4敗3休
稀勢の里 鶴竜 豪栄道 貴景勝 玉鷲 妙義龍 北勝富士 白鵬 栃煌山 逸ノ城 高安 錦木
西小結

…先場所の負け越しで番付を下げましたが、西小結とギリギリ三役に踏み止まりました。今年を占う初場所、いきなり稀勢の里関ら横綱大関を連破。上位陣がふるわず、さらに4日目、稀勢の里関が引退を表明する大波乱となりました。そして6日目、土俵で左にかわした瞬間、左膝に異常! 翌日から初の負傷休場を経て、11日目に再出場。なんと再出場の場で横綱白鵬関を破り、国技館に大量の座布団を舞わせました。御嶽海関は勝ち越しを収めて三役残留、休場力士として史上初の三賞受賞。本場所は玉鷲関が初優勝となりました。


2018年末、信濃毎日新聞社から記念誌が発刊されました。
御嶽海関の解説書は毎年刊行されていますが、今号ではデビュー以来、11月場所の千秋楽までを中心に特集。
特に優勝した名古屋場所が大きく掲載されていました。


【2018年】

11月場所
7勝8敗
栃煌山 玉鷲 錦木 妙義龍 魁聖 北勝富士 貴景勝 逸ノ城 竜電 正代 嘉風 豪栄道 千代大龍 栃ノ心 高安
東関脇

…大関取りは振り出しに戻ったものの、まだ11勝以上昇進の望みを残して年末納めの11月場所。序盤に横綱不在になると、以降は近年稀にみるサバイバル場所に。そんな中の御嶽海関、完全には調子が上がりません。9日目から連敗が続いて今年2回目の負け越し。しかし千秋楽で大関高安関を連破し、貴景勝関の優勝に大きな盛り上がりを添えました。

9月場所
9勝6敗
正代 千代
大龍
玉鷲 逸ノ城 栃ノ心 豪栄道 貴景勝 白鵬 鶴竜 魁聖 稀勢の里 妙義龍 高安 阿炎
東関脇

…11勝以上で大関取りという、かつてない重圧がかかる両国の土俵。やや精彩を欠いた前半戦ですが徐々に調子を上げ、大関栃ノ心関を撃破。しかし中盤からは熱戦にもかかわらず惜敗の黒星が続きます。終盤、意地の相撲で大関高安関を撃破して勝ち越し。最後は三連勝として次の場所に望みをつなげました。


幕内優勝を決めた直後から、地元長野県で各紙の号外が相次ぎました。
特に新聞の全面をラッピングした「ゼロ面」とも言える信濃毎日新聞紙は圧巻。
ポスターにもなる大きな装丁で、読者の度肝を抜きました。

御嶽海関、多忙な夏巡業をこなします。

7月場所
13勝2敗
幕内優勝
阿炎 貴景勝 玉鷲 松鳳山 正代 琴奨菊 千代の国 大翔丸 魁聖 高安 豪栄道 栃煌山 豊山
西関脇

…真夏の名古屋は関脇に復帰して絶好調。初のストレート勝越しから、連勝街道をまっしぐら。三役で初の2桁勝利など自己記録を次々に更新し、横綱大関に休場が相次ぐ土俵を沸かせます。

大関高安関に紙一重で敗れ、千秋楽も豊山関に激戦を制されたものの、殊勲賞と技能賞を獲得して幕内最高優勝に輝きました。

御嶽海関、つかの間の帰郷。
 5月場所の熱も冷めやらぬ5月30日、御嶽海関の後援会が総会と激励会を開催しました。木曽広域連合に事務局を置く御嶽海後援会は、故郷から関取を応援する一番近い団体。今日の総会には御嶽海関も登場し、限られた時間の中、歓談を楽しみました。

5月場所の成績は9勝6敗、千秋楽の逸ノ城関との一戦は特に印象が深かったようで、「素晴らしい場所だった」との声援が飛びました。
お付きを務める出羽ノ城(現在、序二段)も激励金を受け取り、満面の笑みを浮かべていました。御嶽海関からは「お菓子ばっかり買っちゃダメ」とたしなめられ、笑いを取る一幕も。

故郷の声援を力に変えて、7月の名古屋場所に挑みます。

5月場所
9勝6敗
大栄翔 白鵬 阿炎 栃ノ心 玉鷲 遠藤 魁聖 松鳳山 豊山 鶴竜 千代大龍 琴奨菊 正代 逸ノ城
東小結

…久し振りに負け越し番付は1つ下がりましたが、三役に踏み止まりました。右足の痛みをこらえつつも勝ち越し。正代関との対戦でさらに右足を痛めたものの、千秋楽では逸ノ城関を一気に押し出し。7月場所の関脇返り咲きに望みをつなぎました。

3月場所
7勝8敗
荒鷲 宝富士 遠藤 逸ノ城 玉鷲 貴景勝 千代大龍 栃ノ心 琴奨菊 松鳳山 千代丸 正代 北勝富士 高安 豪栄道
東関脇

…東関脇は5場所目。先場所は中盤以降に課題を残しました。前半は好調だったものの、再び中盤から黒星が続き、実に8場所ぶりの負け越し。最後は大関豪栄道を浴びせ倒しで破り、次の本場所に挑みます。

今年も開催、雪の木曽から御嶽海関へのエール。

2月10日(土)、御嶽海関応援企画として、昨年に引き続き氷雪相撲上松場所が開催されました。保育園から小学生まで学年別に4部門を設け、17名の元気な力士が熱戦を繰り広げました。
今年は御嶽海関の関連グッズが賞品になりました。人気力士だけあって、最近はグッズが増えてきましたね。駅前の商店にも、立合い前の姿を模したフィギュアが飾られています。
当の御嶽海関、2月12日には松本市で後援会の関脇昇進報告会、18日に同市でファン感謝イベント、23日には故郷上松町で囲む会に出席。
3月には春場所、4月には故郷に近い中津川市、伊那市、東御市で地方巡業が待っています。
人気力士のスケジュールは、大変多忙です。
1月場所
8勝7敗
琴奨菊 千代大龍 阿武咲 貴景勝 玉鷲 北勝富士 嘉風 逸ノ城 栃ノ心 荒鷲 正代 隠岐の海 鶴竜 豪栄道 高安
東関脇

…2017年の安定した成績で、新年は東の関脇でスタート。先場所からの騒動を引きずる、暗い雰囲気を払拭したいところです。序盤は勢いのある連勝街道でしたが、勝ち越しを前に大ブレーキ。横綱鶴竜関を撃破し勝ち越して、春場所への希望をつなぎました。


【2017年】

11月場所
(9勝6敗)
栃煌山 北勝富士 琴奨菊 千代の国 照ノ富士 阿武咲 玉鷲 貴景勝 高安 豪栄道 千代大龍 白鵬 逸ノ城 荒鷲 嘉風
東関脇

…三役が定着し迎えた11月場所、左足親指の付け根にけがを抱えつつ出場。ところが角界は横綱日馬富士関の暴力事件で大混乱。終わってみれば、御嶽海関は年間全場所勝ち越しという快挙。これも安馬(後の日馬富士)関以来の記録というのは不思議な話です。

御嶽海関に大声援。大相撲長野巡業。

10月13日(金)、長野市ビッグハットで長野場所の巡業が開催されました。 御嶽海関も故郷に錦を飾り、各所に出場。

本場所とは違い、ゆったりした雰囲気の中で郷土の住民と交流し、対戦では大関豪栄道を吊り出すなど、会場を沸かせました。
九州での11月場所にも、活躍の期待がかかります。

9月場所
(8勝7敗)
阿武咲 千代大龍 松鳳山 玉鷲 栃ノ心 琴奨菊 栃煌山 北勝富士 貴景勝 碧山 豪栄道 正代 逸ノ城 日馬富士 嘉風
東関脇

…故障者が相次ぐ9月場所、横綱陣は日馬富士を除いて休場。成績上位を狙えるチャンスも、初日から黒星先行。やや重たげな相撲で、後半まで五分五分の星が続きました。勝ち越しがかかった千秋楽、関脇嘉風関との勝負を制し、結果を残しました。

7月場所
(9勝6敗)
稀勢の里 北勝富士 豪栄道 高安 玉鷲 嘉風 宇良 貴景勝 琴奨菊 正代 白鵬 日馬富士 栃ノ心 栃煌山 阿武咲
西関脇

…新関脇の初日、横綱稀勢の里関を圧倒して白星発進。中盤も好調を維持したまま、横綱白鵬関に土をつけて勝ち越しを決めました。終盤は連敗し苦しんだものの、千秋楽に勝って次につながる殊勲賞を獲得。
優勝は横綱白鵬関。歴代最多勝を更新して前人未到の歴史を刻みます。

6月26日、名古屋場所の番付発表で西の関脇に昇格。
長野県の力士としては高登関以来、84年ぶりの関脇となりました。

下位の取りこぼしは許されず、上位陣とは厳しい立ち合いを期待される、さらに過酷な世界が待ち受けます。

新関脇で迎えるのは、地元の木曽に最も近い7月の名古屋場所。

ビックリの規模の後援会に。地元は大盛り上がり。
 5月31日(水)、御嶽海後援会主催の激励会が開催されました。

到着したばかりの御嶽海関は、後援会スタッフに誘導されながら報道陣をかき分け、なにやら物々しい雰囲気。人気力士への、地元スタッフの難しい気配りが垣間見えました。

しかし、そこはサービス精神旺盛な御嶽海関。
激励会の終盤、会場の玄関に姿を現し、地元の子供たちや近隣住民から歓迎を受けました。
…到着した時と比べて、ずいぶん表情が和らいでいますね。

御嶽海関はとても多忙を極めて、激励会の後はお付きの力士と早々に出発されました。

5月場所
(8勝7敗)
鶴竜 大栄翔 玉鷲 高安 白鵬 豪栄道 稀勢の里 照ノ富士 嘉風 千代の国 日馬富士 琴奨菊 遠藤 正代
東小結

…春の巡業で左腕を傷めつつ、初日横綱鶴竜関に勝利。その後は横綱大関を土俵際まで押し込む強さが光るも、苦しい中盤戦が続きます。終盤勢いを取り戻し、日馬富士関も退けて連勝。14日目に勝ち越しを決め、初の殊勲賞を獲得。同日、横綱白鵬関が1年ぶりの優勝に輝きました。

3月場所
(9勝6敗)
鶴竜 松鳳山 玉鷲 高安 白鵬 琴奨菊 稀勢の里 照ノ富士 正代 日馬富士 豪風 蒼国来 千代の国 栃煌山
東小結

…初場所の好成績で三役に復帰。先場所の動きのキレには及ばず上位陣に苦戦しましたが、堅実に白星を重ね、初の三役勝ち越しを決めました。負傷を押して出場し続けた稀勢の里関が照ノ富士関との優勝決定戦を制し、新横綱として奇跡の逆転優勝。

御嶽海関に続け! 地元子供たちの奮闘。

真冬の木曽路、上松町では氷雪の灯祭りで雪上相撲を開催。保育園から小学校までのちびっ子力士が熱戦を繰り広げました。
御嶽海関には、上位入賞者へのサイン色紙を提供していただきましました。
1月場所
(11勝4敗)
豪栄道 日馬富士 白鵬 鶴竜 稀勢の里 琴奨菊 照ノ富士 高安 玉鷲 正代 豪風 宝富士 蒼国来 北勝富士 千代の国
西前頭筆頭

…初日に大関を、二日目に横綱日馬富士関を撃破し好調な滑り出し。4日目には鶴竜関も破り、1場所2つの金星を獲得。技能賞で好調な初場所を締めました。
上位陣の横綱・大関が崩れる中、大関稀勢の里関が14日目に初優勝を決めました。

…12月23日、木曽へ凱旋し三役での11月場所を報告。後援会の歓待を受けました。同25日は24歳の誕生日を迎えました。


【2016年】

11月場所
(6勝9敗)
鶴竜 琴奨菊 高安 豪栄道 照ノ富士 稀勢の里 日馬富士 白鵬 栃煌山 碧山 魁聖 玉鷲 嘉風 隠岐の海 千代の国
東小結

…初めて小結で迎えた九州場所。随所でしぶとさを発揮するも上位陣の壁は厚く、厳しい前半戦。新年は平幕から上位への再挑戦を期します。

10月31日、ついに初の三役(小結)に昇進。

長野県から三役力士が誕生するのは、喬木村出身の高登関以来、実に84年ぶり。

9月場所
(10勝5敗)
千代の国 千代鳳 玉鷲 豪風 嘉風 琴勇輝 荒鷲 隠岐の海 貴ノ岩 照ノ富士 遠藤 高安 琴奨菊 宝富士
前頭5枚目

…足裏の故障が心配されましたが、右手の矢筈を工夫し動きの良さで好調を維持。九州場所へ新三役昇進の可能性を残しました。

7月場所
(5勝10敗)
稀勢の里 鶴竜 白鵬 日馬富士 琴奨菊 照ノ富士 豪栄道 魁聖 琴勇輝 正代 栃ノ心 松鳳山 蒼国来 栃煌山
前頭筆頭

…前頭筆頭で迎えた名古屋場所は、昨年初めて関取として土俵に上った地。上位の猛者たちと総当たりに挑むも、厳しさを学ぶ負け越しに。

後援会の激励、故郷に錦を飾る。 記念切手も発売。

幕ノ内力士になって初めての、地元後援会の激励会に参加。上松駅前に集まったファンにもみくちゃにされながら、歓待を受けましました。
5月場所の好成績で、名古屋で迎える7月場所は前頭筆頭に昇進。

上松郵便局でデザインを作成した記念切手が県内で発売され、在庫切れの支局が相次ぎましました。
5月場所
(11勝4敗)
豊ノ島 大砂嵐 蒼国来 徳勝龍 高安 千代鳳 豪風 栃煌山 栃ノ心 遠藤 貴ノ岩 松鳳山 錦木 臥牙丸 大翔丸
前頭8枚目

…場所前に食あたりに罹って心配されたものの、本場所では絶好調。差し・組みの相手にも引けを取らず、11勝で初の三賞(敢闘賞)を獲得。

3月場所
(10勝5敗)
大翔丸 大栄翔 千代鳳 英乃海 逸ノ城 北太樹 臥牙丸 明瀬山 阿夢露 徳勝龍 魁聖 里山 妙義龍 千代大龍 正代
前頭13枚目

…場所前からの好調を維持して勝ち越し、その勢いで白星を積み上げ幕内初の2桁勝利。突き押し以外にも技が広がりましました。

1月場所
(5勝8敗2休)
千代鳳 遠藤 佐田の海 高安 正代 臥牙丸 千代大龍 徳勝龍 誉富士 豊響 玉鷲 碧山 旭秀鵬 
前頭10枚目  ●

…ようやく髷を結ってお相撲さんの仲間入り、も厳しい場所に。インフルエンザで初の休場、そして初の負け越しとなりました。


【2015年】

11月場所
(8勝7敗)
豪風 高安 蒼国来 松鳳山 豊響 玉鷲 臥牙丸 千代鳳 北太樹 宝富士 旭秀鵬 千代大龍 阿夢露 佐田の海 誉富士 
前頭11枚目  ○

…ついに幕内の土俵へ。まだ髷を結えないざんばら髪で話題を呼び、千秋楽に勝ち越し。

9月場所
(12勝3敗)
旭日松 里山 常幸龍 松鳳山 荒鷲 貴ノ岩 若乃島 大翔丸 豊響 正代 阿武咲 富士東 英乃海  明瀬山
十両5枚目 ○ 

…十両で2場所目。途中で連敗を喫するも好調を維持し、十両優勝で幕内昇進を決めました。

名古屋場所は故郷場所。
 関取となって初めての本場所は、真夏の名古屋。
地元木曽に近いこともあって、連日多くの応援団がバスを連ねて応援に駆け付けました。
郷土上松町からの応援団を迎え、相好を崩す御嶽海関。

この後も、名古屋場所には多くの応援団が地元から訪れることとなります。

7月場所
(11勝4敗)
明瀬山 徳真鵬 玉飛鳥 高立 翔天狼 若乃島 大道 千代皇 北はり磨 常幸龍 朝赤龍 蒼国来 大栄翔 錦木 千代鳳 
十両12枚目  ●

…関取となり、15日連続の本場所を初体験。後半のスタミナ不足が心配されたものの、口の負傷にも耐えて勝ち越し。

念願の関取に昇進、地元報告会。

御嶽海関、デビュー2場所で幕下を突破。3場所目にして十両に昇進です。これで関取を名乗ることができ、出羽海部屋の出世頭となりました。

上松保育園の子供たちから歓待を受け、笑顔の御嶽海関。
まだこの時は、出世のスピードが早すぎて髷を結うことができません。ざんばら髪で土俵に挑む姿で、この頃から人気が急上昇し始めます。
5月場所(6勝1敗) 正代 双大竜 徳真鵬 大翔丸 安彦 東龍
幕下3枚目

…この場所も先場所の好成績を維持し、幕下を突破。長野県から37年ぶりの十両昇進で故郷に錦を飾りました。

 

3月場所(6勝1敗) 明生 大翔鵬 照強 磋牙司 宝香鵬 肥後嵐 川端
幕下10枚目付出

…前年の全国学生相撲とアマチュア相撲を連破し、出羽の海部屋から幕下10枚目付出し格で初土俵。

 

御嶽海、いざ角界の荒波へ

 故郷上松町で、御嶽海の角界デビューに向けた壮行会が開催されました。恩師や関係者が集まる中、当時の田上上松町長が激励を送り、大相撲の土俵を踏む御嶽海を応援。故郷から熱い声援とともに送り出しました。

 御嶽海は東洋大学出身、在学中に大学横綱とアマチュア横綱の2冠を達成し、幕下付出し格で大相撲にデビューする資格を得ました。 このとき、御嶽海は和歌山県庁への内定を得ていましたが、出羽ノ海親方から部屋再興にかける熱意を伝えられて、角界入りを決意。

 厳しい道のりになりますが、突き押し相撲を武器に、土俵人生へ挑みます。


【幼少期】

御嶽海久司、本名・大道久司。

長野県上松町で、厳格なお父さんと美しいお母さんのもと、健やかに成長。アウトドアが大好きで、お父さんのお仕事について行ったり、町内の赤沢自然休養林には何度も出かけ、森林鉄道や散策を楽しんでいました。

転機が訪れたのは小学校1年生の時。相撲を体験し、才覚の片鱗を見せるも、木曽郡内の大会で自分より小さな相手に初めて負けると、その悔しさをバネにして稽古にまい進するようになります。

負けず嫌いの大道少年は、県内では敵なしの強さに育ちます。やがて相撲に熱のある隣町、木曽町福島中学校で鍛え始めると全国大会で8位を記録。木曽青峰高校では少年の部で3位に輝き、東洋大学への進学を決めました。

東洋大学では個人タイトル15冠を奪取するなど大いに活躍。この成績を引っ提げてアマチュア相撲に進む予定でしたが、出羽ノ海親方からの熱い思いが運命を大きく変えていきます。

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