木馬(キンマ)とは、かつて木材を搬出するために使われたソリ状のものをいいます。
杣人によって伐られた材は木馬に積み上げられ、
盤木と呼ばれる丸太を枕木のように敷いた木馬道の上を滑らせるようにして運び出されました。
およそ2トンもある木材を運び出すこの操作はかなり難しく、熟練された技が必要とされ、
時には運搬中に死傷者が出ることもあったといわれています。
先人の苦労を忍び、また林業の町である誇りを後世に伝えるべく、
上松町では30年以上前から「木馬(きんま)引き大会」を行ってきました。
全国でも類を見ない、上松独自の木馬引き大会には、毎年町内外から多くの人が参加します。
およそ300kgもある丸太をソリに乗せ、総重量450kgもの木馬を数人で引き回し、スピードを競うレースです。
その姿は迫力満点で、林業が盛んであった上松町の在りし日の姿を想起させます。
コロナ禍の影響で今年は3大会ぶりに開催されますが、
町制施行100周年を記念して、世界記録に挑戦します!
①令和4年10月8日(土)全国木馬引き大会開催
※この大会のタイムレース上位3組は11月3日に開催される世界記録に挑戦する世界大会に出場できます。100mの距離を1チーム8人で、総重量450kgの木馬を引いて競います。
②令和4年11月3日(木・祝)世界木馬引き大会開催
全国大会で選出された上位3組が世界記録に挑戦します。今回の記録が今後の世界大会の基準値となります。
*町制施行100周年記念行事
11月3日(木・祝)9時00分~17時00分
・午前の部:記念式典、駅伝大会
・午後の部:世界木馬引き大会
ステージイベント、郷土食のふるまい、上松町の100年を振り返る写真展などが催されます。