頑張れ御嶽海関

長野県から37年ぶりの関取となった御嶽海関。

 上松町出身の御嶽海関は、子供のころから相撲が大好き、そして負けず嫌いでした。
 小学校高学年から全国相撲大会で好成績を収めるようになり、地元木曽青峰高校では国体選手権で3位。東洋大学に進学後は学生相撲15冠を成し遂げ、4年生で全国学生相撲・全国アマチュア相撲を連破します。

 幕下付出し格で大相撲デビューの機会を得た御嶽海関でしたが、就職先は内定しており、卒業後の進路にたいへん悩みましました。しかし出羽の海親方の熱意が伝わり、2015年3月、同部屋から初土俵を踏みます。

 異例の速さで関取となり、地元の期待を一身に背負って土俵に向かう御嶽海関。厳しい勝負の世界で闘う軌跡をたどります。


【2018年】

11月場所 栃煌山 玉鷲 錦木                        
東関脇                          

…大関取りは振り出しに戻ったものの、まだ11勝以上昇進の望みを残して年末納めの11月場所。黒星からのスタートです。


9月場所
9勝6敗
正代 千代
大龍
玉鷲 逸ノ城 栃ノ心 豪栄道 貴景勝 白鵬 鶴竜 魁聖 稀勢の里 妙義龍 高安 阿炎
東関脇

…11勝以上で大関取りという、かつてない重圧がかかる両国の土俵。やや精彩を欠いた前半戦ですが徐々に調子を上げ、大関栃ノ心関を撃破。しかし中盤からは熱戦にもかかわらず惜敗の黒星が続きます。終盤、意地の相撲で大関高安関を撃破して勝ち越し。最後は三連勝として次の場所に望みをつなげました。

 


幕内優勝を決めた直後から、地元長野県で各紙の号外が相次ぎました。
特に新聞の全面をラッピングした「ゼロ面」とも言える信濃毎日新聞紙は圧巻。
ポスターにもなる大きな装丁で、読者の度肝を抜きました。

御嶽海関、多忙な夏巡業をこなします。


7月場所
13勝2敗
幕内優勝
阿炎 貴景勝 玉鷲 松鳳山 正代 琴奨菊 千代の国 大翔丸 魁聖 高安 豪栄道 栃煌山 豊山
西関脇

…真夏の名古屋は関脇に復帰して絶好調。初のストレート勝越しから、連勝街道をまっしぐら。三役で初の2桁勝利など自己記録を次々に更新し、横綱大関に休場が相次ぐ土俵を沸かせます。

大関高安関に紙一重で敗れ、千秋楽も豊山関に激戦を制されたものの、殊勲賞と技能賞を獲得して幕内最高優勝に輝きました。


御嶽海関、つかの間の帰郷。  
 5月場所の熱も冷めやらぬ5月30日、御嶽海関の後援会が総会と激励会を開催しました。木曽広域連合に事務局を置く御嶽海後援会は、故郷から関取を応援する一番近い団体。今日の総会には御嶽海関も登場し、限られた時間の中、歓談を楽しみました。

 5月場所の成績は9勝6敗、千秋楽の逸ノ城関との一戦は特に印象が深かったようで、「素晴らしい場所だった」との声援が飛びました。
 お付きを務める出羽ノ城(現在、序二段)も激励金を受け取り、満面の笑みを浮かべていました。御嶽海関からは「お菓子ばっかり買っちゃダメ」とたしなめられ、笑いを取る一幕も。

 故郷の声援を力に変えて、7月の名古屋場所に挑みます。
5月場所
9勝6敗
大栄翔 白鵬 阿炎 栃ノ心 玉鷲 遠藤 魁聖 松鳳山 豊山 鶴竜 千代大龍 琴奨菊 正代 逸ノ城
東小結

…久し振りに負け越し番付は1つ下がりましたが、三役に踏み止まりました。右足の痛みをこらえつつも勝ち越し。正代関との対戦でさらに右足を痛めたものの、千秋楽では逸ノ城関を一気に押し出し。7月場所の関脇返り咲きに望みをつなぎました。

 

3月場所
7勝8敗
荒鷲 宝富士 遠藤 逸ノ城 玉鷲 貴景勝 千代大龍 栃ノ心 琴奨菊 松鳳山 千代丸 正代 北勝富士 高安 豪栄道
東関脇

…東関脇は5場所目。先場所は中盤以降に課題を残しました。前半は好調だったものの、再び中盤から黒星が続き、実に8場所ぶりの負け越し。最後は大関豪栄道を浴びせ倒しで破り、次の本場所に挑みます。

今年も開催、雪の木曽から御嶽海関へのエール。

 2月10日(土)、御嶽海関応援企画として、昨年に引き続き氷雪相撲上松場所が開催されました。保育園から小学生まで学年別に4部門を設け、17名の元気な力士が熱戦を繰り広げました。
 今年は御嶽海関の関連グッズが賞品になりました。人気力士だけあって、最近はグッズが増えてきましたね。駅前の商店にも、立合い前の姿を模したフィギュアが飾られています。
 当の御嶽海関、2月12日には松本市で後援会の関脇昇進報告会、18日に同市でファン感謝イベント、23日には故郷上松町で囲む会に出席。
 3月には春場所、4月には故郷に近い中津川市、伊那市、東御市で地方巡業が待っています。
 人気力士のスケジュールは、大変多忙です。
1月場所
8勝7敗
琴奨菊 千代大龍 阿武咲 貴景勝 玉鷲 北勝富士 嘉風 逸ノ城 栃ノ心 荒鷲 正代 隠岐の海 鶴竜 豪栄道 高安
東関脇

…2017年の安定した成績で、新年は東の関脇でスタート。先場所からの騒動を引きずる、暗い雰囲気を払拭したいところです。序盤は勢いのある連勝街道でしたが、勝ち越しを前に大ブレーキ。横綱鶴竜関を撃破し勝ち越して、春場所への希望をつなぎました。


【2017年】

11月場所
(9勝6敗)
栃煌山 北勝富士 琴奨菊 千代の国 照ノ富士 阿武咲 玉鷲 貴景勝 高安 豪栄道 千代大龍 白鵬 逸ノ城 荒鷲 嘉風
東関脇
…三役が定着し迎えた11月場所、左足親指の付け根にけがを抱えつつ出場。ところが角界は横綱日馬富士関の暴力事件で大混乱。終わってみれば、御嶽海関は年間全場所勝ち越しという快挙。これも安馬(後の日馬富士)関以来の記録というのは不思議な話です。

御嶽海関に大声援。大相撲長野巡業。  

 10月13日(金)、長野市ビッグハットで長野場所の巡業が開催されました。 御嶽海関も故郷に錦を飾り、各所に出場。

 本場所とは違い、ゆったりした雰囲気の中で郷土の住民と交流し、対戦では大関豪栄道を吊り出すなど、会場を沸かせました。
 九州での11月場所にも、活躍の期待がかかります。
9月場所
(8勝7敗)
阿武咲 千代大龍 松鳳山 玉鷲 栃ノ心 琴奨菊 栃煌山 北勝富士 貴景勝 碧山 豪栄道 正代 逸ノ城 日馬富士 嘉風
東関脇
…故障者が相次ぐ9月場所、横綱陣は日馬富士を除いて休場。成績上位を狙えるチャンスも、初日から黒星先行。やや重たげな相撲で、後半まで五分五分の星が続きました。勝ち越しがかかった千秋楽、関脇嘉風関との勝負を制し、結果を残しました。


7月場所
(9勝6敗)
稀勢の里 北勝富士 豪栄道 高安 玉鷲 嘉風 宇良 貴景勝 琴奨菊 正代 白鵬 日馬富士 栃ノ心 栃煌山 阿武咲
西関脇
…新関脇の初日、横綱稀勢の里関を圧倒して白星発進。中盤も好調を維持したまま、横綱白鵬関に土をつけて勝ち越しを決めました。終盤は連敗し苦しんだものの、千秋楽に勝って次につながる殊勲賞を獲得。
優勝は横綱白鵬関。歴代最多勝を更新して前人未到の歴史を刻みます。

 

6月26日、名古屋場所の番付発表で西の関脇に昇格。
長野県の力士としては高登関以来、84年ぶりの関脇となりました。

下位の取りこぼしは許されず、上位陣とは厳しい立ち合いを期待される、さらに過酷な世界が待ち受けます。

新関脇で迎えるのは、地元の木曽に最も近い7月の名古屋場所。

ビックリの規模の後援会に。地元は大盛り上がり。  
 5月31日(水)、御嶽海後援会主催の激励会が開催されました。

 到着したばかりの御嶽海関は、後援会スタッフに誘導されながら報道陣をかき分け、なにやら物々しい雰囲気。人気力士への、地元スタッフの難しい気配りが垣間見えました。

 しかし、そこはサービス精神旺盛な御嶽海関。
 激励会の終盤、会場の玄関に姿を現し、地元の子供たちや近隣住民から歓迎を受けました。
 …到着した時と比べて、ずいぶん表情が和らいでいますね。

 御嶽海関はとても多忙を極めて、激励会の後はお付きの力士と早々に出発されました。
5月場所
(8勝7敗)
鶴竜 大栄翔 玉鷲 高安 白鵬 豪栄道 稀勢の里 照ノ富士 嘉風 千代の国 日馬富士 琴奨菊 遠藤 正代
東小結
…春の巡業で左腕を傷めつつ、初日横綱鶴竜関に勝利。その後は横綱大関を土俵際まで押し込む強さが光るも、苦しい中盤戦が続きます。終盤勢いを取り戻し、日馬富士関も退けて連勝。14日目に勝ち越しを決め、初の殊勲賞を獲得。同日、横綱白鵬関が1年ぶりの優勝に輝きました。


3月場所
(9勝6敗)
鶴竜 松鳳山 玉鷲 高安 白鵬 琴奨菊 稀勢の里 照ノ富士 正代 日馬富士 豪風 蒼国来 千代の国 栃煌山
東小結
…初場所の好成績で三役に復帰。先場所の動きのキレには及ばず上位陣に苦戦しましたが、堅実に白星を重ね、初の三役勝ち越しを決めました。負傷を押して出場し続けた稀勢の里関が照ノ富士関との優勝決定戦を制し、新横綱として奇跡の逆転優勝。

御嶽海関に続け! 地元子供たちの奮闘。  

 真冬の木曽路、上松町では氷雪の灯祭りで雪上相撲を開催。保育園から小学校までのちびっ子力士が熱戦を繰り広げました。
 御嶽海関には、上位入賞者へのサイン色紙を提供していただきましました。
1月場所
(11勝4敗)
豪栄道 日馬富士 白鵬 鶴竜 稀勢の里 琴奨菊 照ノ富士 高安 玉鷲 正代 豪風 宝富士 蒼国来 北勝富士 千代の国
西前頭筆頭
…初日に大関を、二日目に横綱日馬富士関を撃破し好調な滑り出し。4日目には鶴竜関も破り、1場所2つの金星を獲得。技能賞で好調な初場所を締めました。
上位陣の横綱・大関が崩れる中、大関稀勢の里関が14日目に初優勝を決めました。


…12月23日、木曽へ凱旋し三役での11月場所を報告。後援会の歓待を受けました。同25日は24歳の誕生日を迎えました。

【2016年】

11月場所
(6勝9敗)
鶴竜 琴奨菊 高安 豪栄道 照ノ富士 稀勢の里 日馬富士 白鵬 栃煌山 碧山 魁聖 玉鷲 嘉風 隠岐の海 千代の国
東小結
…初めて小結で迎えた九州場所。随所でしぶとさを発揮するも上位陣の壁は厚く、厳しい前半戦。新年は平幕から上位への再挑戦を期します。

10月31日、ついに初の三役(小結)に昇進。

長野県から三役力士が誕生するのは、喬木村出身の高登関以来、実に84年ぶり。

9月場所
(10勝5敗)
千代の国 千代鳳 玉鷲 豪風 嘉風 琴勇輝 荒鷲 隠岐の海 貴ノ岩 照ノ富士 遠藤 高安 琴奨菊 宝富士
前頭5枚目
…足裏の故障が心配されましたが、右手の矢筈を工夫し動きの良さで好調を維持。九州場所へ新三役昇進の可能性を残しました。


7月場所
(5勝10敗)
稀勢の里 鶴竜 白鵬 日馬富士 琴奨菊 照ノ富士 豪栄道 魁聖 琴勇輝 正代 栃ノ心 松鳳山 蒼国来 栃煌山
前頭筆頭
…前頭筆頭で迎えた名古屋場所は、昨年初めて関取として土俵に上った地。上位の猛者たちと総当たりに挑むも、厳しさを学ぶ負け越しに。

後援会の激励、故郷に錦を飾る。 記念切手も発売。

 幕ノ内力士になって初めての、地元後援会の激励会に参加。上松駅前に集まったファンにもみくちゃにされながら、歓待を受けましました。
 5月場所の好成績で、名古屋で迎える7月場所は前頭筆頭に昇進。

 上松郵便局でデザインを作成した記念切手が県内で発売され、在庫切れの支局が相次ぎましました。
5月場所
(11勝4敗)
豊ノ島 大砂嵐 蒼国来 徳勝龍 高安 千代鳳 豪風 栃煌山 栃ノ心 遠藤 貴ノ岩 松鳳山 錦木 臥牙丸 大翔丸
前頭8枚目
…場所前に食あたりに罹って心配されたものの、本場所では絶好調。差し・組みの相手にも引けを取らず、11勝で初の三賞(敢闘賞)を獲得。


3月場所
(10勝5敗)
大翔丸 大栄翔 千代鳳 英乃海 逸ノ城 北太樹 臥牙丸 明瀬山 阿夢露 徳勝龍 魁聖 里山 妙義龍 千代大龍 正代
前頭13枚目
…場所前からの好調を維持して勝ち越し、その勢いで白星を積み上げ幕内初の2桁勝利。突き押し以外にも技が広がりましました。


1月場所
(5勝8敗2休)
千代鳳 遠藤 佐田の海 高安 正代 臥牙丸 千代大龍 徳勝龍 誉富士 豊響 玉鷲 碧山 旭秀鵬 
前頭10枚目  ●
…ようやく髷を結ってお相撲さんの仲間入り、も厳しい場所に。インフルエンザで初の休場、そして初の負け越しとなりました。

【2015年】

11月場所
(8勝7敗)
豪風 高安 蒼国来 松鳳山 豊響 玉鷲 臥牙丸 千代鳳 北太樹 宝富士 旭秀鵬 千代大龍 阿夢露 佐田の海 誉富士 
前頭11枚目  ○
…ついに幕内の土俵へ。まだ髷を結えないざんばら髪で話題を呼び、千秋楽に勝ち越し。


9月場所
(12勝3敗)
旭日松 里山 常幸龍 松鳳山 荒鷲 貴ノ岩 若乃島 大翔丸 豊響 正代 阿武咲 富士東 英乃海  明瀬山
十両5枚目 ○ 
…十両で2場所目。途中で連敗を喫するも好調を維持し、十両優勝で幕内昇進を決めました。

名古屋場所は故郷場所。  
 関取となって初めての本場所は、真夏の名古屋。
 地元木曽に近いこともあって、連日多くの応援団がバスを連ねて応援に駆け付けました。
 郷土上松町からの応援団を迎え、相好を崩す御嶽海関。

 この後も、名古屋場所には多くの応援団が地元から訪れることとなります。
7月場所
(11勝4敗)
明瀬山 徳真鵬 玉飛鳥 高立 翔天狼 若乃島 大道 千代皇 北はり磨 常幸龍 朝赤龍 蒼国来 大栄翔 錦木 千代鳳 
十両12枚目  ●
…関取となり、15日連続の本場所を初体験。後半のスタミナ不足が心配されたものの、口の負傷にも耐えて勝ち越し。

念願の関取に昇進、地元報告会。  

御嶽海関、デビュー2場所で幕下を突破。3場所目にして十両に昇進です。これで関取を名乗ることができ、出羽海部屋の出世頭となりました。

上松保育園の子供たちから歓待を受け、笑顔の御嶽海関。
まだこの時は、出世のスピードが早すぎて髷を結うことができません。ざんばら髪で土俵に挑む姿で、この頃から人気が急上昇し始めます。
5月場所(6勝1敗) 正代 双大竜 徳真鵬 大翔丸 安彦 東龍
幕下3枚目
…この場所も先場所の好成績を維持し、幕下を突破。長野県から37年ぶりの十両昇進で故郷に錦を飾りました。


3月場所(6勝1敗) 明生 大翔鵬 照強 磋牙司 宝香鵬 肥後嵐 川端
幕下10枚目付出
…前年の全国学生相撲とアマチュア相撲を連破し、出羽の海部屋から幕下10枚目付出し格で初土俵。

御嶽海、いざ荒波の角界へ  

 故郷上松町で、御嶽海の角界デビューに向けた壮行会が開催されました。恩師や関係者が集まる中、当時の田上上松町長が激励を送り、大相撲の土俵を踏む御嶽海を応援。故郷から熱い声援とともに送り出しました。

 御嶽海は東洋大学出身、在学中に大学横綱とアマチュア横綱の2冠を達成し、幕下付出し格で大相撲にデビューする資格を得ました。 このとき、御嶽海は和歌山県庁への内定を得ていましたが、出羽ノ海親方から部屋再興にかける熱意を伝えられて、角界入りを決意。

 厳しい道のりになりますが、突き押し相撲を武器に、土俵人生へ挑みます。